2012年02月04日

iPadで英語の発音が格段に上達する方法、しかも無料:フォニックスってなんですか? (松香 洋子)


Me talking to Ian on my phone at Kenwood House, Hampstead Heath / victoriapeckham



日本人の英語はアメリカで通じない...

誰が言ったか知らないものの、悲しいかな、私も最近になってこのことを身をもって体験した。

日本で生まれ育った私は大学院になるまで海外へ一度もいったことがなかった。それこそはじめて海外へ行ったときには、英語を話せるわけでもなく、ホテルでチェックインするだけでも大変苦労した。それが最近では仕事で何度か渡米するようになり、英語にもだいぶ慣れてきた。昔は水を買うことすら満足にできなかった私でも、最近は一人で気軽にスーパーで買い物ができるまでに成長し、何かあれば人に聞いて英語でコミュニケーションがそれなりにとれるようにもなった。日本語訛りとはいえ、それなりに英語が通じるのを体験して、「お、意外とオイラの英語でもイケルじゃん」なんて調子にのったりもした。

そんなある日、仕事でコロラド州のデンバーに行ったときのことである。その日は、標高の高いデンバーを寒波が襲ってきて、零度を下回るすごく寒い日だった。仕事がある会場からちょっと離れたホテルに泊まっていた私は、会場へとむかう途中に朝食を食べようと、スターバックスへ立ち寄った。氷点下の外とは裏腹に、店内は暖かく、あまり混んでいなかった。たちこめるコーヒーの香りや店内の落ち着いた雰囲気を味わいながら、リラックスして列に並び順番を待つ。お客も数名しかいなかったため、すぐに自分の番が回ってきた。慣れた調子で二言三言、愛想のいい店員さんと挨拶をかわす。暖かいラテが飲みたくて、店員さんに注文する。

私: I'll have a hot Latte.

注文が終わり、脇のカウンターへと向かう。外を見てみると、木枯らしが吹き寒そうにしている通行人がいた。そんな光景をみながら、暖かいラテが出てくるのを待っていた。しばらくして、私の注文した商品が出てきた。その容器をみてギョッとする。暖かいラテを頼んだつもりなのに、氷でガンガンに冷やされたアイスラテがでてきたのだ。周りを見回しても誰もおらず、どうみても自分が注文したことになっている商品であった。この寒さの中、アイスラテを飲むはめになるとは...

冷たいラテを持ちながら、席に着いて深呼吸する。冷静に今の自分が置かれた状況を分析してみる。確かなことは、自分の英語が通じていなかったことだ。私は "hot Latte" を頼んだはずなのに、でてきた商品は "cold Latte" である。ということは、私が発音した "hot" が、店員さんには "cold" と言っているように聞こえたことになる。明らかに異なるこれらの単語。いったいどうして "hot" が "cold" と聞こえてしまうのだろうか。以前に常夏のハワイで "cold Latte" を注文したら "hot Latte" が出てきたときの記憶が頭をよぎる。思わぬ屈辱を味わいながらアイスラテを飲む。身も心も冷えた私は、震える手を眺めながら頭の中でリベンジの灯をともす。I will be back.

そこで手にしたのが本書である。以下に、本書をもとに、英語の正しい発音の習得方法と、私があみ出したiPadを用いた究極の練習法を紹介してみる。



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2012年01月21日

30代ビジネスマンのジレンマ:『人間学入門 人間力を高める』


Worried! / photoloni


仕事が楽しくなるのはいつごろからだろうか。

私の経験的には、毎日の仕事をそれなりに一生懸命やり続けていると、おおよそ5年もすれば仕事のコツも覚え、それと同時に仕事の醍醐味も味わえるようになってくる。そうなってくると、仕事が楽しくなる。5年間というのは、一日8時間勤務で月20日勤めれば、9600時間に相当する。約1万時間である。以前に読んだ「天才!」によれば、その道のプロとなるのに必要なおおよその時間が1万時間であると述べられていた。そう考えると、仕事を5年間続ければ楽しさも覚える、というのもそれなりに妥当な意見ではないだろうか。

そんな私を含めた今の30代は、それなりに仕事もできて、上司からは信頼され、部下からは頼られ、仕事に自信がついてくる時期かもしれない。部下の仕事ぶりを見ながら、「オレなら1週間もあれば余裕でできるのに、なんであんな仕事に2ヶ月もかかるかなぁ」なんてボヤいてみたり、できない上司から仕事を頼まれて「しょうがねぇなぁ、できるのはオレしかいないからやってやるか」なんてエラそうに思ったりすることもあるのかもしれない。そんな経験をしていると、だんだん天狗になってきて「やっぱりオレはすごい。今のオレなら何でもできる。」と増長してしまう。そんな態度を冴えない上司から指摘されようものなら「あいつは何をエラそうにオレ様に指図してくるのだ。自分では仕事ができないくせに、仕事のできるオレのことを妬んでるに違いない」なんて考えたりして、さらに高慢な態度になってしまったりする。

しかし、そんな時期もそう長くは続かない。仕事を自分一人でこなす分には問題なくても、マネジメントに関わるようになったり、人を動かす立場になってくると、途端にうまくいかなくなったりする。それに加え、今回の震災である。あれだけの災害であるから、被災者の方を助けてあげたいし、"優秀"な自分なら何か役に立てるはずだと思うこともあるだろう。けれども、ボランティア活動に行ったとしても、体力のある20代にはかなわないし、日頃のディスクワークで体が思ったように動かなくて役に立たない。さらには、自分の家族に多大なる迷惑をかけてしまい、身の回りを省みると自分の妻や子供から非難の目を向けられてしまう。それならば義援金でサポートしようと思っても、普通のサラリーマンである自分が出せる金額なんてたかが知れているし、孫正義氏のような男気のある行動には足下にも及ばない。ヘタすれば、義援金詐欺に引っかかっただけで、被災者の方々のなんの役にも立たなかったなんてこともあるだろう。その結果、仕事で得られた自信が揺らぎ、「やっぱりオレは全然ダメなんだ」なんて絶望感に浸ってしまう。

そんな自信と絶望の狭間で揺れる30代を、いったいどういう心構えですごしていけばよいのだろうか。以下に、本誌を基に先人たちの言葉から考えてみよう。なお、本書は致知出版社様から献本いただきました。どうもありがとうございます。


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2011年09月04日

ビジネス書を最大限に活用するコツ:COURRiER Japon (クーリエ・ジャポン) 2011年10月号

Marionettes...VeniceMarionettes...Venice / christine zenino


あなたは自分の知らない間に他人に操られています。

そう言われて思い当たるフシがあるだろうか。あなたは「まさか!」と反論するだろうか、それとも「なんとなくそうかも」 と同意するだろうか。最近の心理学の研究成果は、人が必ずしも合理的な行動をとるとは限らないことを徐々に明らかにしつつある。そんな人の心理の特徴を知ることができれば、例えばビジネス書を最大限に活用するコツだって修得できる。

一つ例をあげてみる。ロングセラーかつ名著と言われる「7つの習慣」「人を動かす」「 プロフェッショナルの条件」の3冊を考えてみよう。



この3冊の中で一番よかった本を選んでください、と言われたら、あなたはどれを挙げるだろうか。扱っている分野が「自己啓発」「コミュニケーションスキル」「マネジメント」とそれぞれ異なっていて、私にとってはどれも甲乙つけがたい内容である。しかし、本をどうやって手に入れたかに注目することで本の良し悪しが決まってしまうことがある。

仮に三冊の本の入手方法がそれぞれ次の三通りだったとしよう。

1. アマゾンにて定価で購入して読んだ本
2. ブックオフにて中古で安く買って読んだ本
3. 図書館で借りて読んだ本

するとどうだろうか。本の内容に関わらず、たいていの人はお金を多く出した本ほど価値が高いと感じてしまうのではないだろうか。これら3つのアプローチで本を同時に手元に置くと、下手すれば図書館で借りた本は読まない可能性すらでてきてしまう。この現象は、お金を出せばそれだけ価値が高いと勘違いしてしまう心理が原因で、「プラシーボ効果 」と呼ばれる。つまり、ビジネス書を最大限に活用するコツは、できるだけ高いお金を払って本を購入することである。経済的自由を手に入れた人でなければ「こんなに高いお金を払ったんだから…」という心理が働いて、積読せずにありがたく本を読むのではないだろうか。

こんなのは最近の心理学研究があげた成果のほんの一例にしかすぎない。 日常生活には、ほんのちょっとした心理の違いで自分の気づかないうちに損をしていた、なんてことがまだまだ多くある。そんなことを示す研究成果のなかには、知らない方が幸せだったなんて内容もあるだろう。ここから先、心の弱い人はこの続きを読んではいけない。 人の心理を深く知りたい人以外は。

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2011年06月03日

COURRiER Japon (クーリエ・ジャポン) 2011年7月号

日本にいると忘れがちになるものの、今の国際社会がかかえる大きな問題が2つある。それらは、エネルギー問題と地球温暖化問題である。近年の医療技術の発達や環境インフラの整備とともに世界の人口は増加し、半世紀前よりももっと多くのエネルギーが必要となってきた。原油のようなこれまでの化石燃料に依存した発電技術では、いつかその燃料源が枯渇してしまう。さらに、こういった化石燃料に依存したエネルギー源では、人為起源二酸化炭素の放出に伴う温暖化問題といった地球環境への負荷が大きすぎてしまう。

今後も続くであろう人口増加と、ますます増えるであろうエネルギー需要を満たすために、今よりももっと莫大なエネルギーを創りだし、かつ、地球環境への負荷を今よりもグッと小さくする方法はないだろうか。これらを満たすような方法があれば、エネルギー問題と地球温暖化問題の両方を同時に解決できるかもしれない。そんな夢のような解決策が果たしてあるのだろうか。

その答えとなりうるのが、「原子力発電」... のはずだった。

ご存知のとおり、この夢の解決策は3.11 に起きた東日本大震災によって、まさに夢となってしまいそうである。世界に誇る安全技術をもった日本で、チェルノブイリ原発事故に匹敵したレベル7という史上最悪規模の原発事故が起こってしまった。この事実は、日本だけでなく、海外でも重く受け止めている。

原子力発電という解決策が厳しいとわかった今、世界で繰り広げられているエネルギー政策は今後どこへ向かうのだろうか。「わかりやすいニュース」でおなじみの池上彰氏による見解が今月号のクーリエジャポンにまとめられている。以下に詳しくみてみよう。

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2011年05月02日

COURRiER Japon (クーリエ・ジャポン) 2011年6月号

「フクシマ」といえば何?

2011年3月以前なら、人によって答えがバラバラであったのではないだろうか。私にとって数ヶ月前までの「フクシマ」は、車の免許を合宿でとった思い出深い土地であった。

それが今や、「フクシマ」といえば「原発問題」の代名詞になっている。そして、世界中のメディアもこの「フクシマ危機」に注目している。原発事故が起きてもなお、しきりに原発は安全だと言い続けている日本政府。それは果たして本当だろうか。チェルノブイリ原発事故が起きてから25年経過した現在、現地はどうなっているのか。そして「フクシマ危機」を海外メディアはどのように報じたのだろうか。もしくは、「フクシマ危機」を超えるさらなる注目記事があるのだろうか。

以下に、今月号のクーリエ・ジャポンに書かれた原発ネタと世界の動向について簡単にまとめてみる。

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2011年03月05日

COURRiER Japon (クーリエ・ジャポン) 2011年4月号

国際的な視点を提供してくれる雑誌、クーリエ・ジャポン。その今月号のウリとなる特集は、"不況でも売れる"のはなぜか?「ヒットの秘密」を解き明かす、である。しかし、本屋でこの雑誌を手にした私は、今月号のこの特集記事をパラパラっとみて、今回は購入しなくていいかなと感じた。さあ帰ろう、と思って戸棚に返しかけたとき、巻末にある付録に気づいた。タイトルには、映画ではわからない「フェイスブック」のすべてとかかれていて、ザッカーバーグの顔がデカデカとある。これは、アメリカの雑誌「TIME」に掲載された記事らしく、19ページにもわたる内容だ。映画「ソーシャル・ネットワーク」が描くザッカーバーグは、ナマイキで嫌だけど憎めないヤツ、という設定になっていたものの、実際のところどうなのか。そう思った私は、結局、購入することにした。

実際に本誌を読んだ後も、私がはじめに感じた印象はかわらない。今月号の特集では、ひとつひとつの記事はそれになりに面白いものの、全体を通してみるとパンチが弱い。確かに、特集記事のフォードを救った「未来のクルマ」では、今後の車のあり方を知れるし、テレビ通販の「買わせる仕掛け」では、マーケティングを学ぶことができる。特集とはちょっと違うが、ジェイZのヒップホップの帝王は二つのカオを持つも面白い。しかし、ヒットの裏側を解き明かすほどの内容かというと、残念ながら物足りない。むしろ、この特集の裏側に隠れた記事の方が私にとってはおもしろかった。

私が気になったテーマは全部で5つ。それらは、エジプト情勢、フェイスブック関連ネタ、中国関係、世界が見たNIPPON、ミシェル・ウィリアムズである。以下にこれらのテーマについて、簡単に紹介してみる。

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2011年01月29日

COURRiER Japon (クーリエ・ジャポン)2011年3月号

私には今3歳の息子が1人だけいる。世間様の言葉を使えば「一人っ子」である。ときどき、知り合いや親戚からこう聞かれる。

「息子さん、かわいいねぇ。で、二人目はいつ?」

この質問ならまだよい。しかしひどいのは、息子がおもちゃ売り場で「帰りたくな〜い」と駄々をこねているときの世間様のつぶやきである。地べたに寝転んで大泣きしている息子をみて一言。

「あらら...。まあ、一人っ子だしねェ...」

ど、ど、どういう意味?と、一瞬ためらう。そこで、この意味を私なりによく考えてみると、"一人っ子はわがままだから、駄々をこねているのもしょうがない"となった。でも本当にそうなのだろうか、と科学者の私は思わず疑ってしまう。そこで、まわりをよく観察してみる(「観察」というのは科学の基本である)。すると、同じような3歳くらいの子供で駄々をこねている子には、なにも一人っ子に限らず、兄弟がちゃんといるケースもよくみかけるのだ。そして、それは日本に限らず、サンフランシスコやハワイでも同じであった。はたして、「一人っ子が自分勝手」というのは本当なのだろうか。

まあ、たとえウソだろうとホントウだろうと、いずれにせよ息子は育つのだ。そんなことよりも、息子が将来大きくなって、自分の才能をフルに活かして社会生活を楽しんでもらえれば、それでいいではないか。自分勝手かどうかよりも、むしろそっちの方が息子にとってずっと大切であろう。そう思って息子を眺めると、またまた疑問が沸いてくる。

「うちの子にはどんな才能があるのだろうか?いや、ちょっと待て。そもそも才能って何?

私のそんな疑問に答えるべく(?)、今月号のクーリエ・ジャポンは特集を組んでいた。その表紙にはこうあった。

最新科学が迫る"成功の秘訣"
「才能がある人」はここが違う


以下に、私が興味をもった今月号の内容を簡単に紹介してみる。

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2010年12月16日

歴史魂 Vol.1 (アスキー・メディアワークス)

先月の2010年11月、尖閣諸島での中国漁船衝突ビデオ流出事件が起きた。

事件が発覚した当初は、YouTubeの投稿者名"sengoku38"の解釈について様々な憶測が飛びかった。その後、捜査に進展があって海上保安官の男性(43歳)が捕まり、「私がやりました」と自供したことで一応、事件の幕は降りた。事実としては、この海上保安官の男性(43歳)がyoutubeにビデオを流した、ということになるが、本当に単独犯なのかといったような事の真相は今のところウヤムヤなままである(詳しくはwikiをどうぞ)。

歴史もこれと似ている。

戦国時代は、織田信長が日本統一の基盤をつくり、豊臣秀吉がそれを成し遂げ、徳川家康がその後約260年も続く江戸幕府を開いた。事実としては、たったそれだけである。現在ですら、事の真相を解明するのが難しいのに、ましてや戦国時代の真相を解明することなんて今の技術ではほぼ不可能に近いと思われる。しかし、限られた資料からその当時に繰り広げられた人間ドラマを推察し、胸躍るストーリーを想像することは、歴史のひとつの魅力ともいえるのではないか。

本雑誌は、そんな人間ドラマを紐解くといった歴史の魅力のうち、主に日本史における戦国時代に焦点をあてた構成となっている。以下に、本誌で繰り広げられた石田光成の人物像と、本誌の簡単な内容について述べてみる。なお、本誌はレビュープラス様より献本いただきました。どうもありがとうございます。


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2010年09月20日

Foreign Affairs Report (フォーリン・アフェアーズ・レポート)2010年9月号

円高がとまらない。

9月14日の円相場は、1ドル82円台を一時的に記録した。その後、政府の円売り介入によって9月16日には1ドル85円台にまで回復し、今は円安傾向へと向かう期待が高まっている。

しかし、実際に今後どうなるかは分からない。そもそもなぜ円高なのかの理由も不明だ。よく聞くのは、”ドル安、ユーロ安なだけで、円が魅力的で円高となっているわけではない”、という説明だ。しかし、本当にそれだけの理由なのだろうか。ドルやユーロが安くなったのはいいとしても、それならなぜあえて円を買うのか。日本では、政府が円の市場流動性を制限し、高齢化社会が進んでおり、今後、日本が経済的に国際的な役割を増大させていけるとは考えにくい。それなら中国通貨の人民元の方がよっぽど魅力的ではないのか。そんなことを思いながら今月号のフォーリン・アフェアーズ・リポートを読んでいたら、世界における日本の立ち位置がおぼろけながら見えてきた。

フォーリン・アフェアーズ・レポートというのはアメリカ視点で国際社会を眺めたときの、国際問題への理解を深めようとする市民へ向けた雑誌である。こういう雑誌を読んで、海外視点で日本を眺めて見ると、普段日本で生活していると当たり前に思ってしまうことでも、決して当たり前ではなかったりすることに気づく。今月号でポイントとなる内容は、欧米通貨の役割、水資源問題、安全と平和(アフリカの諸問題と中東の軍事情勢)の3点である。以下にこれら3点の内容と円高との関係について詳しく紹介してみる。

なお、本雑誌はレビュープラス様より献本いただきました。どうもありがとうございます。


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2010年09月18日

COURRiER Japon (クーリエ・ジャポン)2010年10月号

"世界最高の名誉をもらってもまだ満足できないだなんて、あなたはこれ以上、いったい何を望むというのですか。"

すると男は振り返ってこう答えた。

私にとって最高の報いは、理解するという単純な喜びなんだ。

そういわんばかりの雰囲気をクーリエ・ジャポン10月号の表紙をみて感じる。このコトバを発した人は、ノーベル賞を受賞した経済学者ポール・クルーグマンである。今月号の特集では、このクルーグマン教授を筆頭にした「知性を鍛える白熱講義」を謳う。その対象となる生徒はビジネスパーソンである。講義というと、最近はマイケル・サンデル氏のこれからの「正義」の話をしよう(amazonで買う)が有名であるものの、残念ながら本誌には収録されていない。今回の特集では、そういった哲学的な話ではなく、もっと実践的な内容に絞られている。ビジネス書が好きな人はもちろん、仕事に悩んでいる人が手始めに読みたいビジネス書を探す手がかりとして、本誌は最適な入口となり得るだろう。

ただ、この集中講義を受けて知性を磨いたとしても、いざ本番でその成果を発揮する場面になったとき、緊張してしまって自分がもつ本来の力が出せないという、アガリ症の人もいるだろう。なによりも、私自身がそうである。そういう人は、"脳と心に効く6つのレシピ"が参考になる。プレッシャーにめっぽう強いと評判のあのタイガー・ウッズ氏による裏づけまである。

以下に、本誌の特集と、私が気になった記事"脳と心に効く6つのレシピ"について紹介してみる。

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ラベル:COURRiER Japon
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2010年09月10日

週刊ダイヤモンド 2010年9月4日号 (8/30 発売)

ちょっと遅くなってしまったが、先週号の週刊ダイヤモンドで"7つの習慣 特集"をやっていた。以前に7つの習慣を読んだとき、自己啓発の真髄ともいうべきものを知ったような、そんな衝撃をうけた記憶がある( 書評はこちら)。最近、また7つの習慣を再読したいと思っていたので、ちょうどiPad も買ったことだし、デジタル雑誌で読んでみようと Fujisan で購入してみた。

以下に、7つの習慣の簡単なおさらいを述べてみる。デジタル雑誌については近いうちに紹介してみたい。

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2010年08月12日

COURRiER Japon (クーリエ・ジャポン)2010年9月号

世界中のメディアから記事を集め、政治・経済からサイエンス・環境問題・エンターテイメントまでをカバーする雑誌のクーリエ・ジャポン。今回の特集は世界の高速鉄道である。その今月号の表紙を飾る高速鉄道は、ドイツのICE。Twitter上でこの表紙のアイコンをみて、3歳になる息子が激しい食いつきをみせたので、思わず買ってしまった。そして、本誌を購入して表紙を息子に見せたところ、"コレ、乗りたい"と言われた。ゴメンよ、そりゃムリですよ。日本にある新幹線ならいいけどね。

そう、日本には世界に誇れる鉄道技術がある。例えば関東の鉄道網は非常に最適化されていることが、細菌によっても示されている(細菌のネットワーク)。そして日本にはチビッ子にも大人気の高速鉄道、新幹線がある。この新幹線、さぞかし世界でも人気なのかと思いきや、そうでもないらしい。世界的に有名なのはフランスのTGVだそうだ。10年ほど前にフランスを訪れたとき、パリからニースへ行くのにTGVを利用したが、新幹線の方が揺れが少なくて快適だったような記憶がある。技術力では世界に誇れる日本の新幹線でも、営業能力の低さで優位な世界シェアは築けていないらしい。

今月号はそんな高速鉄道に関する記事以外にも、アメリカの音楽アーティストをとりまく"iTunes時代の音楽ビジネス"や海外からの視点で日本を描く"世界が見たNIPPON"、各国の主な話題"WORLD NEWS HEADLINE"など、国際社会で必要な基礎知識を身につけるための記事が豊富にある。そんな中、私が特に気になった話題が"「シンギュラリティ」ってご存知ですか?"と蒼井そらに関する記事の2つである。以下に、それらについて書いてみる。

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ラベル:COURRiER Japon
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2010年07月22日

Foreign Affairs Report (フォーリン・アフェアーズ・リポート) 2010年7月号

レビュープラス様より献本していただきました。どうもありがとうございます。

一般市民が国際問題の理解を深めるために、アメリカ視点で書かれた論文を編集したフォーリン・アフェアーズ・リポート。今回は経済面と軍事面がメインである。そんな今月号で私が最も感動し、感銘をうけた記事が、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏が語る"市場経済と貧困撲滅"である。これについては、あとで詳しく述べてみたい。まずは本雑誌全体の概要について簡単に紹介してみる。

まず経済面では、中国や新興市場諸国での金融資本に関する記事が5本ある。そのうちの中国関係記事である"金融超大国・中国の政治的ジレンマ"を読むと、アメリカが中国を敵対視というよりはむしろ尊重している様子が伝わってくる。また、"信用格付け会社の功罪"の記事からは、各付け会社のビジネスモデルが学べる。アメリカの各付け会社は数多く存在するが、その中でもビックスリーと呼ばれる3社が市場をほぼ支配していると記事にはある。その理由をポジショニング戦略(みんビズ!書評)という視点で読み解くと理解できる。

次に軍事面は、アフガン関連が1本、ロシアとNATOの関係が2本、北朝鮮関係が2本で構成されている。特に軍事面の情報は、日本であまり接する機会が少ないものの、本書を読めばそれを十分補うことができるように感じる。もともと近代史をあまり勉強してこなかった私は、今回の記事からNATOとロシアの関係を学ぶことができた。1999年当時、NATOはソビエトを共通の敵とみなしていた。つまり、NATOはソビエトに対抗するための軍事連合であった。その後、ソビエトが崩壊してロシアとなった今、NATOの敵はもはやいなくなった。そして今や、かつての敵とみなされていたロシアをNATOに加盟させるべきだ、という議論がなされているようである。

ただ、私が今月号の価値を最も高めていると感じた記事が、冒頭でも述べたムハマド・ユヌス氏による"市場経済と貧困撲滅"である。少なくとも、起業を志す人は読む価値があると感じた。というのも、ビジネスの心構えが簡潔に分かりやすく記載されていて、持つべき覚悟をしっかりと説いているからである。以下に、私が感銘をうけたこの記事について恐れ多くも述べてみたい。

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ラベル:Far 雑誌 国際問題
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2010年06月11日

学問とビジネスの出逢い (Foreign Affairs)

レビュープラス様より献本していただきました。どうもありがとうございます。

以前にR+さんの献本で、フォーリン・アフェアーズ・レポートを読んだ。そのレポートは、主にアメリカ視点で書かれた外交政治に関する論文集であった。その文体は一般人でも読めるように専門用語をほとんど使わず平易に書かれているものの、知的水準は高く、濃い内容であった。外交政策を深く理解したい人向けの、どちらかというと専門誌に近い印象を受けた。

本書はその発行元であるフォーリン・アフェアーズがどのような歴史を経て形成され、どういった社会貢献を成してきたかを元副編集長のピーター・グローズ氏がまとめた内容である。約70年前に設立され、世界大戦を経た現在もなお存続し続けるフォーリン・アフェアーズがたどってきた歴史をみることで、アメリカの知的レベルの高さを感じることができる。

以下に学問とビジネスがどう融合したかを簡単にまとめてみた。

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2010年05月27日

大前研一通信 2010年5月号

R+様より献本いただきました. これまで献本していただいた大前研一氏関係の書物は、大前研一通信2009年11月号パスファインダーに続き、3作目となります. いつもどうもありがとうございます. 

まずは内容から. 本雑誌は大前研一氏があちこちで発言してきた内容を集めて編集したもの. その中でも今回は、"日本の真実 Part III" と題して、核や自衛隊といった軍事関係の政治と、アジアの中の日本経済が主な話題である. 視点としては、アメリカ寄りのリベラルなモノの見方となっている. その結果、欧米諸国との比較で話しが進み、先進国ではコウなっているのに日本では未だにコウだ、という論理展開となる. 欧米コンプレックスを持つ日本人は、大前氏の発言を聞いてそうかも、と納得してしまうかもしれない.

以下に大前氏の発言を見極めるためのポイントと、日本に足りないものについて、私なりの考えを書いてみた.

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ラベル:大前研一 雑誌
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2010年04月22日

日経ビジネス Associe(アソシエ) 2010年5月4日

日経ビジネス アソシエで、「今、読むべき本」という特集をやっていた. アソシエといえば、20〜30代の若手社会人向けの雑誌である. こういった本の特集では、ビジネス関連本が多い. ということで、早速購入して、中身をチェックしてみた.

今回の雑誌では、総数500冊におよぶ本を紹介している. そのほとんどがビジネスになんらかしら関係している. とはいっても、この500冊の中には、マンガが100冊程度、趣味や生活といったビジネスに間接的にかかわる本が150冊程度となっている. 結果的に、自己啓発や経済、マネーといったビジネス関係は、きちんと数えていないものの、おおよそ200冊程度になるだろう. それでも、200冊の本を全部読もうとしたら、2日で1冊のペースで読んでも1年以上はかかってしまう. 特に私のような精読派の人にとっては、全部を網羅することなんて厳しい.

そこで、以下に、今回の雑誌で紹介された本のうち、当ブログおよびみんビズ!でとりあげた本を紹介してみる. 読むべき本の優先順位をつけるといった本選びの参考に、当ブログが役にたてば、大変うれしい.

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2010年03月21日

Foreign Affairs Report (フォーリン・アフェアーズ・レポート) 2010年3月号

レビュープラス様より献本いただきました. いつもどうもありがとうございます.

今回、手にした雑誌がForeign Affairs Report である. 雑誌といっても専門誌としての色合いが濃く、我々が普通に生活している分には、なかなかお目にかかる機会がない. 私が手にしたのは、その日本語訳である. 難しそうだったので、はじめは読むかどうかためらった. ただ、以前の号でTakaさんnikokitoさんが書いたレビューでは、思ったほど難しくないとあったので、読んでみることにした.

内容は雑誌のタイトルが示すように、世界で起きている諸問題についての記事をあつめた論文である. 大まかには、経済と社会という2つの視点で書かれている. 経済的視点では、アメリカサブプライムローンの焦げ付きから発展した金融危機からの脱却についてと、中国やインドといった新興国の経済についての議論である. 一方、社会的視点では、社会格差、女性差別、核問題、食料問題についての議論である. 記事によっては、思想が多少なりとも偏っている意見があるものの、論理が明確であるため分かりやすい. その分、内容もナカナカ濃い. 本誌が読み終わったときには、なんだか賢くなった気になる.


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2010年02月14日

COURRiER Japon (クーリエ・ジャポン) 2010年3月号

レビュープラス様より献本いただきました. どうもありがとうございます. もっと正確に言えば、レビュープラス様の企画により、クーリエ・ジャポン編集長の古賀様より本雑誌を直接手渡しで頂きました. 関係者の皆様、どうもありがとうございます.

前号のクーリエ・ジャポンのレビューに参加したとき、クーリエ・ジャポン編集部訪問イベントがあった. 講談社の中を見学する機会なんて滅多になく、また、他の書評ブロガーの方々がどういう人達か興味があったので、先日この企画に参加してきた. 私の中では、編集部というと殺気だった部屋というイメージがあったものの、クーリエ・ジャポンの編集部は穏やかでどこか余裕が感じられた. 私の場合、余裕がある雰囲気が大変スキで、イノベーションはそうした雰囲気から生まれると思っているので、かなり好印象であった. 詳細についてはすぐりびんごさんのブログBiiingo!! -乱雑な書斎-をどうぞ. クーリエ・ジャポンのブログもあります.

早速、今月号のクーリエ・ジャポンについての書評を書いてみる.

今月号を一言でいえば、"日本的に見たアメリカ"である. コンテンツを見てみると、アメリカ関係の記事が全体の約1/3を占めている. 記事としては、堤未果氏の責任編集による"貧困大国の真実"、NYタリバン記者の"タリバン拘束記"、ニューヨーカー誌による"ミシュラン覆面調査員とランチを食べてみた"、世界がみたNIPPONにおいてもアメリカ誌から"カプセルホテルで住民登録する東京の隠れホームレス"と"世界のトレンドを引っ張っても海外進出できない日本ファッション"、Google vs 中国やインドなどである. アメリカと日本とを比較した場合、ドラッカー氏のネクスト・ソサエティには、"日本は社会を大切にする。アメリカは経済を大切にする。"と書かれていた. 特に今回のクーリエ・ジャポンでは、日本的な社会を大切にするという視点から、"安全で安心して暮らせる社会とは何か"という問いが根底にあるように思う. この経済よりも社会重視という視点はイギリスメディアもそのように感じていて、"アート市場から見る「世界経済」"という記事の冒頭では次のように述べている. "日本では「美術作品と美術市場は別」という論理が支配的です。絵を楽しことと金銭の話しは別にしておきたいという風潮があるのです。(p.71)". こう見ると、ドラッカー氏のいうように日本は経済よりも社会を大切にする風潮がかなり強い. 今月号のクーリエ・ジャポンもこの"社会を大切にする"という視点で編集されている.

以下、今月号のメインである堤未果氏による"貧困大国の真実"について、考察してみる.

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ラベル:COURRiER Japon 雑誌
posted by lhflux at 08:03| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月16日

COURRiER Japon (クーリエ・ジャポン) 2010年2月号

レビュープラス様から献本していただきました. どうもありがとうございます.

今回、はじめて読む機会に恵まれた COURRiER Japon. ブロガーレビューコンテストを開催するなど、書評ブロガーの間では何かと噂にあがっていた雑誌である. この雑誌のタイトルにある (le) courrier はフランス語のようだ. 辞書を引いたところ、英訳すると"mail"、和訳すると"郵便、通信"と書いてあった. そこから雑誌の内容を勝手に連想してみると、世界の情報を日本に届けることを理念とした"日本通信"という言葉が浮かぶ. 疑問に感じるのは、タイトルの"COURRiER"にある"i"だけが小文字な点である. ただのオシャレなのかもしれないし、"愛"を強調したいのかもしれない.

さて本誌の内容をキャッチフレーズ風にいうと、"平和をテーマとした、世界と日本をつなぐ情報通信"となる. 今月号の主な内容は大きくわけて3つ. それらは、IT、世界情況、世界の中の日本、である.

まず1つ目は特集にある次の、ITライフ。. 今話題のツイッター、iPhone、キンドルといったキーワードや、amazon、apple、google、microsoftといった巨大IT企業に関する記事を扱う. 難易度はそれほど高くない. 本記事を読んでITに興味をもった人は Free という本を読むと、"next IT" に対する理解がさらに深まるであろう.

2つ目は世界情況である. 記事としては、戦争や紛争といった中東域における不安定な内政、東アジア諸国における政治や経済成長の課題、アフリカだけでなくアメリカにもみられる人種差別、ヨーロッパ先進国の労働環境など、世界各地で直面している中心的な問題を取り上げている. どれも日本ではあまりお目にすることのない情報であり、どこの国でも何かしらの問題を抱えている現状が伺える. 中でも、NYタイムズ記者の"タリバン拘束記"という記事は、捏造かと思わせるほどの生々しさでタリバンの様子を伝えている. 改めて、戦争のない日本は平和な国なんだなーと実感させられる.

最後の3つ目は世界の中の日本である. 主に"世界が見たNIPPON"として編集されていて、海外の記事が描く日本像を伝えている. 海外からみると日本はとても内向的で、自分たちだけでなんでも問題を解決しようとする国として写っているようである. よく言えば職人気質、悪くいえばコミュニケーション能力の低いとっつきにくい人といったところであろう. そして日本人をうまく言い当てた言葉を引用すると、個人として接するとみな礼儀正しくて教養もあるのに、群れると非理性的な行動をとる(p.87)、となる. たしかに日本人は一般的にリーダーシップをとる力が欠けていると感じるし、実際に日本の教育方針でリーダーシップが育つとも思えない. これからは職人として世界をサポートする役に徹する道を選ぶのがいいのかもしれない. まさにサムライの精神である.

以下に私が個人的に気に入った、いってしまえばどうでもよい記事を3つほど紹介してみる.

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posted by lhflux at 07:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月14日

大前研一通信 2009年11月号

レビュープラス様より献本いただきました. 大前研一氏はかなり以前から気になっていた方だったので、今回、彼の雑誌が読める機会を得てすごくうれしいです. どうもありがとうございます.

それはさておき、書評にはいろう.

大前研一氏の名前は、経済学に触れていると、いたるところで耳にする. 私の頭の中にも彼の名前がしっかりと刻みこまれてはいるものの、実は彼のことを詳しく知らないのが現状であった. 彼の名前が私の頭の中に刷り込まれている例をあげてみる. フジテレビで"めざましテレビ"という番組があるが、そこに"Oh!Myニューヨーク"というコーナーがある. このコーナーは"おーまいにゅーよーく"というのだが、これが私にはなぜか"おーまえけんいち"に聞こえてしまう. それくらい、彼の名前が私の頭の中にこびりついているのである.

今回よんだ雑誌は、その大前研一氏が発信する記事をまとめたものである. 冊子の紙質は、新聞よりも上質であるものの大衆雑誌よりは劣る. そのため見た目からは雑誌というよりタウン誌のような印象をうける. しかし、記事の内容は抜群に濃く、大前研一氏の洞察力のすごさに舌を巻く. 見た目よりも中身で勝負する内容である.

内容は大きく分けて2つ. ひとつが民主党政権の経済政策に対する期待と提言、そしてもうひとつがマクロ経済の動向であろう. この雑誌では、これら2つの題目に関連した、大前研一氏がwebや雑誌に投稿した記事を集めて編集されている. 編集者の力量も加わることで、この"大前研一通信"を読むだけで、大前研一氏の優秀さまでもが伝わってくる.

以下に2つの題目の概要と大前研一氏に関する考察を述べてみる.


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posted by lhflux at 15:56| Comment(0) | TrackBack(1) | 雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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