2013年01月05日

「で、何が言いたいの?」と上司に怒られたったwwwww:応用が利くビジネス文章力の鍛え方(栖原雅)


writer's block - crushed and crumpled paper on notepad / photosteve101


上司:「ところで lhflux 君、今度、クラウドコンピュータの利用について役員を交えて会議をやるから、来月末までに企画書を書いてきてくれないか。」

lhflux:「あ、はい。クラウドコンピュータの利用についての企画書ですね。わかりました。作成して、来月末にメールで送ります。」

上司:「よろしく頼むよ。」

そう上司に言われた新人の lhflux 君、初めて企画書を作成することになる。よし、はりきってやるぞ!と奮い立つも、ここでふと思う。

「クラウドコンピュータの利用ってなんだかアイマイだなぁ。でも役員も来るんだし、がんばって作成するか...。とはいえ、みんなはクラウドコンピュータがナンなのか知っているのだろうか?うーん、そこからして怪しいなぁ。まずはこのクラウドコンピュータについて詳しく紹介しておこう。そして次は、それをどう利用するか。アイデアを3つくらい考えないと...。」

そんなこんなで、いよいよ締め切り前日の夜。何度か徹夜して、企画書をほぼ書き上げた。

「ふー。なんとかここまで書いたぞ。全部で200ページ弱か。フフフ。初めてにしては、我ながら、なかなかの上出来。これが役員の目に止まり、オイラの評価もストップ高となり、若手のエースなんて言われたら困っちゃうなぁ。グフフ。あ、そうだ。もうひとつ、良いアイデアが浮かんだ。朝までまだ時間がある。よし、これも企画書に入れておこう...」

栄養ドリンクも手伝って、締め切り日までに、なんとか企画書を完成させることができた。早速、上司宛に次のようなメールを書いた。

---------------
件名:企画書

上司様

先日、承りました企画書を作成しましたので、メールに添付して送ります。

lhflux
-----------------

「これでよし。送信ボタンをポチッとな。ふー。終わった終わった。この2ヶ月間、企画書を作成することに全神経を注いだから大変だったなぁ。まあ、これだけガンバッたんだから上司も満足してくれるだろう。なんたって10回も徹夜したんだから。ふー、なんか急に疲れがでてきたなぁ。今夜はゆっくり休むとするか。」

と思うも、すぐに上司から呼び出しがかかる。「あ、もしかして、今回の企画書について褒められちゃう?」そう妄想しながら上司の部屋のドアを開け、中に入る。

lhflux 「失礼しまーす」

上司 「おう、lhflux 君か。企画書の作成、お疲れ。で、これは何の企画書?」

lhflux 「えっ!? ....。先月に上司に頼まれたヤツですが。例の、クラウドコンピュータについてですけど。」

上司「ん?あぁ、アレかぁ。そういえば頼んでいたなぁ。で、この企画書で何が言いたいの?」

lhflux 「えェっ!!!!!!!!」

予想外の展開に言葉を失う lhflux 君。なんとか冷静さを取り戻し、企画書を読んだんですか?と詰め寄るも全く相手にしてもらえない lhflux 君。あんなにがんばって書いたのに、何度も徹夜をして書いたのに、しかも上司に頼まれて書いたのに、これはいったい何かの罰なんだろうか...。そんなこんなで身も心もズタボロになってしまった lhflux 君に対して、本書は次のように現実を突きつける。

残酷なようですが、読み手にとっては、あなたの「疲労度」や「費やした時間」は、まったくどうでもいいことなのです。それどころか、丸々一ヶ月かけて書いた文章や、何日も徹夜をして書いた文章を、たった3秒だけ見てあとは放って置かれることもあります。不条理な状況ですが、しかし「書き手の努力」に応じて注意力を強めていくれる読み手などいないのです。読み手は「自分にとって興味のあること・必要なこと」だけを真剣に読んでくれます。それ以外は、どんなに書き手が苦労していようとも、きちんと丁寧には読んでもらえない可能性が高いのです。

こんな経験をしたことがある人、もしくは、lhflux君のようにはなりたくない人はどうしたらよいのだろうか。以下に、本書をもとにして簡単に紹介してみよう。なお、本書は著者の栖原雅様より献本いただきました。どうもありがとうございます。

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2012年07月21日

我輩はノマドである:21世紀の歴史 (ジャック・アタリ)


I am a nomad / Meg Stewart


以前はものすごく大変だった引越しが、最近になって急にラクになった。

今からおよそ10年前、北海道の大学院へと進学するために関東から札幌へと引っ越した。そのときは、私もまだ独身で、一人分の荷物がだいたいダンボール10箱程度+家電だったと記憶している。あれから10年ほど経過した現在、ハワイへと旅立つためにまとめた荷物が、親子3人でダンボール10箱以下である(ハワイでは家具付きの賃貸を借りている)。その内訳は、洋服が2箱、職場の荷物が2箱、子どもの絵本とオモチャが3箱、その他が2箱程度である。子どもの荷物がなぜか多いものの、自分たちの荷物はかなり減らすことができた。そんな荷物の削減に大変貢献したのが <ノマド・オブジェ> である。

私の場合、仕事柄、多くの教科書や参考書が必要である。10年前に札幌へ引っ越したときも、ダンボール箱の1/3程度が教科書や参考書の類いであった。大学院にいる間にさらに教科書や参考書の類いが増え、それに加え学術論文のコピーも大量に増えていった。その結果、学位を取得して札幌を離れるときには、教科書や書類関係の荷物がダンボール10箱程度にまで増えていた。私一人でこれだけの荷物である。妻の分も合わせると大変なことになる。しかも国内ならまだしも、海外にこれだけの荷物を運ぶとなると、ダンボール1箱で1万円はかかってしまうため、すべて合わせると恐ろしい値段になってしまう。現在は、論文がほぼPDF化されているため、論文のコピーを持ち歩くことは無くなった。しかし、教科書や参考書はまだまだ電子化されておらず、移動のときは大変かさばってしまう。

そんな大量の荷物を仕分けするため、我が家では「自炊」を決行した。「自炊」とは、簡単にいうと本や教科書を裁断して 電子化することをさす。はじめて教科書を裁断しようと決意し、カッターを手に背表紙を切り落とそうとしたときは、何度となくためらった。神聖なる教科書に果たしてメスをいれてよいのだろうか...。そんな想いが頭をよぎった。とはいえ引っ越しのたびに大金をはたいて郵送したり、荷物の整理というあの面倒な作業をくり返すかと思うと、ここでためらってはいられない。断腸の想いで背表紙にメスを入れ、裁断機で一気に教科書をバラバラにする。それと同時に自分の中で、なにかがバラバラと崩れ去る。そして、バラバラになった教科書を「ScanSnap」へと流し込み、PDFとして保存する。その後、Acrobat を用い「clean scan」オプションでOCR (文字認識)処理を施し、iPad で快適にみれるようPDFファイルを保存する。あとは、そのPDFファイルを iPad の「i文庫」へと送り込めば、今まで本棚を埋め尽くしていた教科書たちが自分の iPad の中でいきいきと蘇る。その結果、これからは iPad さえ持ち歩けば、何十冊もの教科書に瞬時にアクセスできるようになり、引っ越しもグッと楽になったのだ。

こういったポータブルなデバイスのことを本書では<ノマド・オブジェ>と呼ぶらしい。<ノマド・オブジェ>が普及してくると、我々の生活スタイルはどのように変化していくのだろうか。過去の歴史を振り返ることで21世紀の歴史がある程度予想できるとジャック・アタリ氏はいう。以下に簡単に紹介してみよう。


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2012年02月19日

「ただちに影響はない」という警告:金融危機後の世界 (ジャック・アタリ)


Injured Piggy Bank WIth Crutches / kenteegardin


リーマンショックに端を発した金融危機。そのあおりもあってか、気がつけば日本では国債の大量発行に伴う債務超過危機に見舞われている。さらに追い打ちをかけるように震災が起き、現在は原発による放射線危機も加わった。そんな、日本国民にはもう耳慣れた言葉となりつつある"危機"に対する政府の反応はいたってシンプルである。

「ただちに影響はない」

日本に限らず、"危機"に対する各国政府の反応はどこの国でもたいして変わらないようだ。本書によれば、金融危機が起きたあとの様子を次のように語っていた。

誰もが、投資から貯蓄に回帰し、さらなるリスクを負うことは拒否し、自己防衛に走った。銀行間の取引は停止した。
 政府が「すべては順調である」と宣言するのは、決まって、このタイミングである。大規模な惨事が迫っていると感じた市民のほうが、まったく正常である(p.33)。


逆にいえば、政府が「すべては順調である」とか「ただちに影響はない」といったときは本当に危険なのだろう。そんな政府の予言どおり、日本では未だに経済回復の兆しが一向に見えてこない。この不景気はいったいいつまで続くのだろうか。長引く不況に対して我々はどういう行動をとるべきなのだろうか。ジャック・アタリ氏の言葉から考えてみよう。


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2012年02月12日

脱税と聞いて飛んできました:マネーロンダリング入門 (橘 玲)


Money Laundering - Dollars / Images_of_Money


仕事の関係で来年度からハワイで働くことになった。

ハワイというと南国のリゾート地である。旅行で行くには素晴らしいところであるものの、仕事でいくとなると物価も高いし、文化や言語も異なり、それなりに大変なことが多い。しかも、いろいろとややこしい問題がでてくる。中でも特に面倒なのが税金である。

私の場合、少なくともハワイへ1年以上滞在する予定で、給料はドルで支払われる。そうなると、日本の税制では「非居住者」扱いとなるようだ。「非居住者」となれば、基本的には日本に税金を支払わなくてよくなる (日本で所得があれば、その分は日本に税金を払うらしい)。そして、日本では「非居住者」になると急に証券会社から嫌われる。というのも、ほとんどの証券会社では税金処理が面倒なためか、「非居住者」が口座をもつことを禁止している。したがって、株や債権、投資信託といった証券を保有したならば、渡米する前にそれらをすべて処分しないといけない。中には非居住者の口座の維持を認めている証券会社があったものの、「売却は可能だが、購入はできない」と言われてしまった。

なぜ「非居住者」となるだけで、こんな扱いになるのだろうか。ちょっと考えてみると、そのナゾがすぐに解ける。先ほども言ったように、「非居住者」は日本へ税金を払わなくてよい。逆にいえば、日本で税金を払いたくなければ非居住者となればよいのだ。とはいえ私の場合はハワイへいくため、アメリカへ税金を払う義務が生じる。アメリカの税制はかなり厳格なようで、税金の徴収には時効というものが存在しないらしい。そのため、脱税に対しての懲罰はかなり厳しい。しかし、もし私がアメリカではなく、モナコやカリブ海の島々といった税制の安い国へと行った場合はどうなるだろうか。なんと、その場合はほとんど税金を払わなくてよくなってしまうのだ。しかも合法的に。最近では日本でもいろいろと規制を厳しくしているようだけれども、私でも思いつくくらいなのだから、昔のお金持ちがこの仕組みを使用していたとしてもなんら不思議ではない。

そんな富裕層の税金対策について、以下に本書を基にみてみよう。


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2012年01月28日

知らないと損する黄金の羽根:『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 (橘 玲)』


Pluma / Feather / luisar


「経済的自由を手に入れる」

これはお金に関する私の主要なテーマになっている。経済的自由とは、「金持ち父さん貧乏父さん」 (amazonへ)で述べられていた概念で、簡単にいえば、一生働かなくても経済的に生活できていける状態である。働かずに得られる月々の収入が支出よりも上回った経済状態のことをさす。そうなってはじめて、お金に関する心配事がなくなり、経済的に自由となりえる。経済的自由を手に入れれば、自分がやりたいことだけに集中できるし、将来、年金がもらえるかどうかを心配することもない。そんな「経済的自由」を手に入れるのに必要なことはたった1つでよい。それは、現在の貯蓄額や収入の多さではなく、自分の家系や親から受け継いだ遺産でもない。必要なのは、ファイナンシャル・リテラシー、つまりお金に関する知識だけである。

とはいえ、この知識を得ることがなかなか難しい。というのも、「知識」というのはインターネットでグーグル先生に質問して返ってくるような答えではないからである。そこで返ってくるのはただの「情報」である。「知識」とは、この「情報」をいかに活用するかが問われている。このことを著者は端的にこう表現する。

「知識社会」あるいは「情報化社会」では、情報は瞬時に共有されていきます。だが、万人がそれを活用できるわけではありません。(p.7)

インターネットがこれだけ普及した現在、ほしい情報はすぐに手に入る。例えば、パナソニックの株価が知りたいと思えば、Yahoo! ファイナンスを見れば現在株価がわかるだけでなく、これまでの株価の推移をグラフで表現してくれる。財務諸表が知りたければ、MSNマネーの企業情報検索 にアクセスすると詳しい財務諸表が入手できる。だからといって、株で勝つことができるかといえば、それはなかなか難しい。これらはただの「情報」にすぎない。こういった「情報」を株で勝つためにどうやって活用するか、そこに「知識」の差がうまれる。そして、お金に関する知識を蓄えれば、お金持ちになるための近道ができると著者は次のように言う。

「知識社会」では、必要な情報を的確に入手し、それを活用する知識を有している人は、いくらでも近道ができます。そうでなければ、ひたすら回り道をするほかありません。「知識」が価値を持つとは、そういうことです。(p.7)


著者がいう知識を用いたお金持ちへの近道とは何か。以下に本書の内容のほんの一部を紹介してみよう。


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2012年01月07日

目指せ究極のプレゼン!はじめの3歩:『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン (カーマイン・ガロ)』


presentation skills / o5com


プレゼン。上手にやろうとしても、なかなかうまくいかない。私は職業柄、プレゼンをする機会が多い。それでも悲しいかな、なかなかプレゼン技術が上達しないものである。これからの季節、卒論や修論等でプレゼンをする人もいるだろう。そこで、昔に私が経験した、ある日のプレゼン風景をちょっとみてみよう。

発表日前日...

「うお、ヤッベー、パワーポイントのスライド作りが終わっていない...。とりあえず、タイトル、イントロ、実験、結果、結論、という流れでつくるか。イントロでは、過去の研究を箇条書きにすればよし。実験も箇条書きだな。結果は図を適当にぺぺっと貼って、最後に結論を箇条書き。お、これでなんとか完成しそうだ。あ、背景にこのテンプレートを使うとカッコいいぞ。うお、すげー。プロみたいな見た目になった。お、文字に陰をつけるとさらにカッコいい。あ、そういえばプレゼンでは何か面白いことをいうとよい、ってどこかの本に書いてあったなぁ。よし、1枚ギャグのスライドをいれとくか。うお。これで完璧。明日はオレもスティーブ・ジョブズだな。うははは。」

発表終了後...

「終わった...orz。いろんな意味で終わった...。緊張して声が震えてた。それだけでなく、時間内にプレゼンが終わらなかった...。しかもギャグのスライドが全くウケなかった...。なんてこった。今なら卒業できるかどうかすら怪しい...。はあー。へー。ふー。オレにはプレゼンの才能なんてないんだ...。スティーブ・ジョブズのプレゼンは、あれは神だな。あんなの誰にでもできるものじゃないんだ。ふー。なんてダメ人間なんだ、オイラがバカだった...」

誰でも一度はこんな経験がないだろうか。少なくとも私にはあった。さすがに今は、こんな悲惨な発表をすることはなくなったものの、これまでに何度かこんな苦い経験をしたことがある。今はプレゼンに多少は慣れたとはいえ、それでもやっぱりプレゼンが難しいことに変わりはない。自分にはプレゼンの才能があるとも思えないし、スティーブ・ジョブズのようなプレゼンなんて、できる気配すらない。やはりプレゼンがウマい人というのは、そういう才能を持った人なのだろうか。何度か苦い経験をすると、そういう疑問がふと沸いてくる。しかし本書は次のように答える。

ジョブズの準備の仕方やプレゼンテーションのやり方を正確に学びさえすれば、誰でも、あのすごい力が使えるようになる。彼のテクニックのごく一部を活用しただけで、一歩抜きん出たプレゼンテーションができる。競争相手や同僚が顔色を失うようなプレゼンテーションができるのだ。(p.7)

以下に、本書で紹介されていたテクニックのほんの一部を紹介してみる。卒論や修論発表が控えている人に参考になるとうれしい。


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2011年12月28日

それでもあなたは負け犬の選択をしてしまう:フレーミング 「自分の経済学」で幸福を切りとる (タイラー・コーエン)


Here is possebly the largest frame ever made 40 cm wide!! / on1stsite.


今年も残すところあとわずか。この時期に町で買い物をすると福引きの抽選券をもらえることがよくある。さて、とある町で買い物をした lhflux 君。抽選券をもらって福引きをすることになった。ここの福引き所では、ちょっと変わった催し物が開催されていて、2種類の福引きがあった。もし、次のような福引きがあったなら、あなたらはどちらを選ぶ?

1. 最初に千円を支払うくじ引きで、アタリがでたら1万円がもらえるが、ハズレがでたら何ももらえない。当たる確率は50%。
2. 無料のくじ引きで1等から6等までの景品が確実にもらえる。1等の景品は3Dテレビ、6等がテッシュ。当たる確率は、1等が0.1%未満、6等が85%。

もし、あなたが迷わず 1 を選んだのなら、続きを読まなくてもいいかもしれない。つまり、それは勝ち組の選択だから。もしそうでなければ、「フレーミング効果」を知っておくと、最終的に勝ち組の選択ができるようになるかもしれない。以下に、本書を基にフレーミング効果の概要とその応用例を紹介してみる。


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2011年12月18日

究極の投資理論:なぜ投資のプロはサルに負けるのか? (藤沢 数希)


Personal finance / alancleaver_2000


こんなダイレクトメールが送られてきたら、あなたはどう思うだろうか?

前略、投資家様:

弊社は、最先端金融技術を用いて、究極の投資理論を確立いたしました。この画期的な投資理論によって導かれた理論株価は、現在の株価が割安か割高かを瞬時に判断する目安になります。この理論株価に基づいて株式投資をすれば、平均して年7%の運用成績が期待されます。この運用成績なら、もしあなたが今100万円出資すれば、その100万円が10年後には2倍の200万円にもなっています。その間、あなたは何もせず、ただ毎日を普段どおりに過ごしていればいいのです。普段どおりの生活を10年間しただけで、あなたの懐に100万円が勝手に入ってくるのです。でももし今ある100万円をただ銀行に預けていたならば、この低金利な時代にいったいいくらもらえるというのでしょうか。あなたの大切な100万円を雀の涙ほどの利息しかない銀行に10年間預けますか?それとも、10年後に200万円を受け取りますか?



詐欺によくありそうな文面である。一瞬すべてがデタラメだと思うかもしれないものの、とりあえずウソはいっていないところがポイントである。「究極の投資理論」というのも、本書によれば存在する。その「究極の投資理論」を用いれば、株価の割安や割高を見積もることができる。そして、年7%の運用成績なら、100万円が10年後には200万円になる。かといって、こんなダイレクトメールを信用して自分のお金を預けてしまうような人は、ダマされる前に投資の勉強をもっとした方がいい。

以下に本書に書かれていた「お金持ちになる方法」と「究極の投資理論」について、数式を用いながら分かりやすく解説してみる。


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2011年12月09日

凡人がプロフェッショナルになるための3つのステップ:『プロフェッショナルを演じる仕事術 (若林 計志)』


It's all business [i] / paolo.verde


あなたは天才ですか?それとも凡人ですか?

もし、あなたが天才ならこの書評も本書も読む必要はない。しかし、もしあなたが凡人だと自認していて、さらに「プロフェッショナル」という響きに魅力を感じたなら、本書が参考になるかもしれない。というのも、本書によれば、そういう人は多くのことをよく吸収し、学習を通じて「変わる人」なのだそうだ。大前研一氏が学長として知られるビジネス・ブレークスルー大学大学院にて事務局長を努め、多くの社会人学生をみてきた著者は次のようにいう。

これまでビジネススクールの運営に関わってきた経験から、社会人学生の中で学習を通じて「変わる人」と、ほとんど「変わらない人」の共通項が見えてきました。「変わらない人」は、よい意味でも悪い意味でも、やや冷めた目で見ながら勉強を要領よくこなそうとします。そしてプライドが高いだけに、自分の考えとは違う価値観や自分より優れたものを簡単には受け入れようとはしません。(p.154)

一方、「変わる人」はどんどん成長し、気がつけば「変わらない人」と圧倒的な差をつけ、プロフェッショナルな仕事術をマスターしている。いったいどうしてそんなことになってしまうのだろうか。「変わる人」はどうやって成長し、プロフェッショナルとなるのだろうか。以下に、プロフェッショナルな仕事術をマスターするための3つのステップを紹介してみる。

なお、本書はレビュープラス様より、献本いただきました。いつもどうもありがとうございます。


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2011年11月26日

はたしてあなたは人格者?:『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (マルコム・グラッドウェル)』

Carl Gustav Jung painted portrait P1050215
Carl Gustav Jung painted portrait P1050215 / Abode of Chaos


先日、出張でワシントンDC周辺へ行ってきた。ワシントンDCといえば、治安が悪いイメージがある。といっても、観光客が行くような地域は比較的安全らしい。噂によると特に危険な地区は東部なのだそうだ(例えばこれ)。そして今回の仕事の訪問先が、残念ながらワシントンDCの北東部であった。

実際に現地へ着くと、たしかに雰囲気が異様だ。何が異様かといわれればうまく言えないものの、「直感」でそう感じる。車は多くても、歩いている人は少ない。なんといっても町は白人よりも黒人の比率がかなり高い。知り合いからは、夜にホテルから外を出歩かないよう注意されていた。夕食をとる必要があったので、しかたなくホテルにあったレストランで食事をとろうとするも、そこのウエイトレスのおねえちゃんがハンパない。ねえちゃんというと聞こえがいいものの、彼女の二の腕にはその道のプロかと思わせるような入れ墨が彫られ、歯が何本か抜けていた。ホテルの従業員にもやはり黒人が多く、どこか迫力がある。訪問先へ行ったときも厳重なセキュリティチェックが行われ、警備に余念がない。車で町を移動するときも、車内にはモノを置かないように気を使い、どこへいくにも常にカバンを持ち歩いていた。幸いにも、私の直感がうまく働いたためか、特に問題なく訪問先で仕事を終えることができた。

その後、ニュージャージー州のプリンストンへと移動した。するとどうだろう。ワシントンDCとは全然違って、自然が豊かで落ち着いた雰囲気の町であった。プリンストン大学へ訪問すると、学生は穏やかで誰も殺伐としていない。白人の比率がかなり高く、黒人は少ない。行き交う人々はどこか品がある。特にこれといって厳しいセキュリティチェックがあるわけでもなく、戦々恐々とした様子もない。車で移動したときは、知り合いに「ワシントンDCとは違って、ここでは車内にカバンを置いておいても誰も盗むヤツなんていないから大丈夫だよ」と言われた。かなりリラックスして町の雰囲気を味わうことができた。

注意しておきたいことは、黒人が多いからといって、それが即危険であることを意味しているわけではないことだ。白人だろうと黒人だろうと日本人だろうと、いい人もいれば悪いことをする人もいる。どの国でも人種によらず犯罪は起こる。少なくとも私自身、人種差別的な判断をしたくない。しかし、そう頭では理解していても無意識のうちに人種差別的な偏ったモノの見方をしてしまうことがある。

例えば、IATテストとよばれる一種の心理テストを受けてみよう。本書では89ページに記載されている。内容は簡単だ。下の表のように、「ヨーロッパ系アメリカ人または悪」と「アフリカ系アメリカ人または善」という二つのカテゴリーがある。その下に続く単語をみて、それがどちらのカテゴリーに入るかを瞬時に判断するだけのテストである。誰にでもできる、いたってシンプルなテストなので、是非、トライしてみてほしい。

ヨーロッパ系アメリカ人 または 悪 アフリカ系アメリカ人 または 善
傷つける
凶悪
輝かしい
(黒人の写真)
(白人の写真)
素晴らしい

さて、結果はどうであっただろうか。例えば、「傷つける」や「凶悪」という言葉を「ヨーロッパ系アメリカ人 または 悪」というカテゴリーに、すんなり、間違えずにいれることができただろうか。「素晴らしい」という言葉を「アフリカ系アメリカ人 または 善」というカテゴリーに悩まずスムーズに入れることができただろうか。

では、今度はカテゴリーを入れ替えて、次のようにするとどうだろう。挑戦してみよう。

ヨーロッパ系アメリカ人 または 善 アフリカ系アメリカ人 または 悪
傷つける
凶悪
輝かしい
(黒人の写真)
(白人の写真)
素晴らしい

今度は、先ほどと比べて、なぜか「傷つける」や「凶悪」といった言葉を抵抗なくすんなりと「アフリカ系アメリカ人 または 悪」のカテゴリーにいれることができたのではないだろうか。「素晴らしい」という言葉をこれまたスムーズに「ヨーロッパ系アメリカ人 または 善」というカテゴリーに入れることができたのではなかろうか。先ほど、「私は人種差別をしたくない」といった意味のことを書いた。しかし、悲しいかな、私もなぜか「ヨーロッパ系アメリカ人」を「悪」と結びつけようとするよりも「善」と結びつける方が、すんなりとカテゴリー分けができてしまう。「ヨーロッパ系アメリカ人」と「悪」を結びつけることが、なぜか直感的に難しいらしい。

直感はときとしてすごく役に立つ。私が特に問題なくワシントンDCへの出張を終えることができたのも、この「直感」がなせる技かもしれない。しかし、「直感」は常に正しいとも限らない。どうして「ヨーロッパ系アメリカ人」と「悪」を結びつけることに抵抗を覚えてしまうのだろうか。私が人種差別的なモノの見方をするからなのだろうか。そんな心の仕組みについて、本書を基に以下に紹介してみる。

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2011年11月19日

書評ブログに経営戦略を適用したら、こうなった:『経営戦略立案シナリオ (佐藤 義典)』

Strategy
Strategy / stefan.erschwendner


「君のブログには戦略がないんだよ...」

そういわれて、ブログの運営者は反論できるだろうか。書評ブログは別に戦略なんてなくてもいいんだ!と反論したくなるかもしれない。でもそう言って何も努力しなくていいのだろうか。

残念ながら、現時点でこのブログの戦略もあいまいである。私もこれまでいろんな本を読んで、何度か戦略を考え、実行してきたようなつもりでいるものの、それでも自分の中で「これぞ戦略」と胸を張っていえるものがない。「このブログの戦略」というと、なんとなく、心の中にモヤモヤとした状態である。というのも、戦略といえば「差別化が大切だ」といったり、「顧客の視点を持て!」と言われたり、「ポジショニング」だの「4P」だの「マーケティングがすべて」だの、いろんな人がいろんな理論を提案していて、私にはどれもイマイチ使いきることができなかった。

そこで本書の登場である。以下に、本書を基にしたこのブログの戦略についてまとめてみた。ちょっと長いので、経営戦略に興味のない人は続きを読むのをやめた方がよさそうです。


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2011年11月12日

日本が経営破綻する前に30代が今やるべき3つのこと:『警告 目覚めよ!日本 (大前研一通信)』

Self-accuse
Self-accuse / h.koppdelaney


内向き、下向き、後ろ向き−−。

最近の日本人をみた大前研一氏の感想である。なんとネガティブなマインドなんだと思う一方で、暗い話題に尽きることのない今の日本社会をみていると、そうなってしまうのもうなずける。 例えば、児童手当の減額、扶養控除の縮小、年金保険料の値上げ、年金支給開始年齢引き上げ、少子高齢化、放射能問題などなど、我々30代への家計や精神への負担は増すばかり。そんな状態に拍車をかけて日本経済への見通しもやはり暗い。特に大前研一氏が警告を発しているのが、世界経済の「4つの地雷原」である。これら4つの地雷原のうち、どれかが爆発すれば連鎖的に他へと起爆する。その影響は日本経済にも確実に及ぶ。

大前氏がいう「4つの地雷原」は、ヨーロッパのソブリンクライシス、リーマンショック以降低迷長引くアメリカ経済とドル危機、中国の不動産バブル、そして日本のギネス級の国家債務問題である。(p.8)リーマンショックで明らかになったことといえば、国ごとに経済が独立しているのではなく、世界の経済がひとつにつながっていることであろう。というのも、金融技術の発達によって、アメリカ国内の債券が世界中にバラまかれたために、それが不良債権化してしまったときの被害が世界の国々に及ぶようになった。

例えば、現在注目されているイタリアの破綻について考えてみよう。もしイタリアが破綻すれば、イタリアに多額の貸し付けを行っているフランスやドイツの経済に打撃をあたえる。そうなると、ユーロ圏がガタガタになる。その結果、ユーロ圏の債券をかかえている国々が被害を被り、当然、その中にアメリカや日本も含まれている。とりわけ日本は、自国の借金が膨大に膨らんでしまっているため、他国に貸した借金を返してもらえないとなると、ますます日本経済も不安定になることが私でも容易に想像できる。そんな誰もが暗い未来を容易に想像できる今の状態で、我々30代が元気でいろというのも厳しい話である。

そんな我々30代が自分の家族を守るために、今すべきことはいったい何だろうか。本書にかかれていた大前研一氏の3つのアドバイスを以下に紹介してみる。

なお、本書はレビュープラス様より献本いただきました。いつもありがとうございます。



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2011年11月05日

ジョナサンがヤバい件:『売れる会社のすごい仕組み (佐藤 義典)』

Restoran Molek Opening
Restoran Molek Opening / amrufm


最近、家の近くにあるジョナサンの質が急激に悪化した。

ジョナサンといえばガストやバーミヤンと並ぶ大手ファミリーレストランである。以前は、子供の夜ごはんを作るのが大変なときによく利用していた。当時、三才だった息子も「ジョナサンへ行こう」というと、大喜びであった。特に、食後に「おこさまソフトクリーム」を食べることを楽しみにしていた。

しかし、ある日を境に状況が一変する。

その日は、保育園の帰りに夕食をたべようと息子とジョナサンへ立ち寄った。ジョナサンへ着くと息子はお気に入りの「おにぎりプレート」と、いつも楽しみにしている「おこさまソフトクリーム」を注文した。しばらくして息子の前に食事が運ばれてきた。それを見た息子が思わずこうつぶやいた。

「少なっ!?」

息子がいうように、確かにおかずの量が以前と比べて目に余るほど減っていた。オトナの私が見ても明らかにそう感じるほどであったので、息子が思わずつぶやいてしまったのもうなずける。まあ、きっと経営も厳しくて、経費削減か何かで量を減らしたのだろう、そう思うことにしてみた。と同時に、息子の発言をそのまま聞き流すことにした。

その後、息子はいつもどおりに食事をすすめて、やがて「おにぎりプレート」を食べ終えた。そこでウェイターを呼んで「おこさまソフトクリーム」を注文した。しばらく待つと、ついに待望のソフトクリームが息子の前に運ばれてきた。それを見て息子がまた一言つぶやいた。

「これだけ?」

以前は何重にも巻かれたソフトクリームが運ばれてきて、息子はいつもそれを喜んでいた。しかし今回のソフトクリームはたったの一巻きしかなく、ソフトクリームがコーンの上に申し訳なさそうにチョこっと乗っているだけであった。あまりの少なさに愕然とする息子。かける言葉もないくらい、さびしい目でソフトクリームを見つめている。そんな息子をなんとなくなだめて、帰りにコンビニでプリンを買う約束をし、その日はジョナサンを後にした。

それからというもの、そこのジョナサンは日を追うごとに食事の量と味の低下が始まった。それに加え、最近は節電と称して部屋の照明が暗くなり、雰囲気までもが悪くなっていった。さらに従業員がなにやら忙しく駆け回り、料理もなかなか運ばれてこなくなり、サービスの質までもが低下していった。それからというもの我が家ではもうジョナサンへ行くことがなくなってしまった...。

おそらくジョナサンとしても、いろいろと経営努力はしているのだろう。けれども、私の目からみると、同系列のガストとの違いがあいまいになっていて、メニュー以外にガストとの違いが分かりにくくなっている。最近は特にその傾向が顕著である。先日ガストで赤痢の事故を起こし営業停止となっていた(例えばこれ)。近いうちにジョナサンも同じ運命をたどってしまうのではないか、と危惧している。

以前はなかなか良かったジョナサン。なのに、いったいどうしてこんなことになってしまったのだろうか。どうしたらこの悪循環を断ち切ることができるのだろうか。勝手にそんなことを妄想していたら、その答えが本書にあった。以下に簡単に書いてみよう。


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2011年10月22日

神様に遭った件について:『コールド・リーディング 人の心を一瞬でつかむ技術 (イアン・ローランド)』


God, the Father watches us all everywhere. / angelofsweetbitter2009


私が不思議な力を感じるようになったのは、奄美大島で「神様」にあってからだろう。

あれはちょうど震災が起きて数週間したときだった。当時、奄美大島に滞在していた私は、妙なことに、妻の付き添いで「神様」に会うことになった。「神様」といっても想像上の偶像ではなく、「巫女」とか「霊能力者」といった類いで、見た目は人間である。しかも一人ではなく、何人もいるらしい。こういった類いの人を、地元の人は「神様」という愛称で呼んでいるようだ。そんな自然豊かな奄美大島のちょっと奥まった神秘的な場所にその「神様」は住んでいた。

はじめて「神様」に会ったとき、いったい何を言われたのか私はあまり覚えていない。覚えていないけれども、なにやら不思議な感覚に見舞われたことは記憶にある。言葉で表現するにはちょっと難しい。何かが舞い降りた感覚、といえばよいのだろうか。今まで全く見えていなかったナニかが見えるような感覚、視界が急に開けたような感覚が突然沸き起こってきた。それからというもの、ふとしたときに、思わぬものが見えるようになったのである。

例えば、今この文章を読んでいる「アナタ」のことがなんとなく見える。

こう言うと、アナタは「ずいぶんアホなことをいうヤツだ」と感じるかもしれない。「コイツ、頭がおかしくなったか?基地外?」なんて思うかもしれない。アナタのそういった反応こそ正常であろう。というのも、アナタは普通の人よりもずっと社会常識があり、日頃から知性に富んだ洞察力をもって生活しているからこそ、そういった反応になるのだから。できることなら、私もそう願いたい。

そうは言っても、私には見えてしまうのだからしょうがない。完全にすべてがわかるというワケではないものの、ここに吸い寄せられてきた読者は不思議なことにアナタと同じような状況にある。日頃のアナタは独創的な力を存分に発揮してテキパキとやるべき仕事をこなし、自分のための時間を捻出する術を心得ている。周りの人はクチには出さなくともアナタのことを頼りにしている。ときには、公私にわたる仕事量の多さにアナタはウンザリすることもあるだろう。それでも人のよいアナタは、自分の貴重な時間を割いて相手のために問題解決の手助けをしてしまう。とはいえ人間だれしも休息の時間が必要である。そんな休息の時間を利用して、ふとした瞬間にこのサイトに訪れて、アナタは今この記事を読んでいる。まだ私の言うことが信じられなければ、アナタの周りにある数字を探してほしい。アナタは気づいていないかもしれないが、どこからともなく2という数字が飛び込んでくるはずだ。私にはそれが見えてしまう...

そんな私の不思議な力についてもっと詳しく知りたい人は、続きをどうぞ。


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2011年10月15日

書評ブロガーが今すぐやるべき3つのこと:本気で稼ぐための「アフェリエイト」の真実とノウハウ (あびるやすみつ)

Easy Money
Easy Money / Justin Ornellas


「楽して儲けるなら、今、書評ブログが熱い!」

こんなキャッチコピーを見かけたら、なんて思うだろうか。書評ブログをやったことのない人なら、「好きな本を読んで、好きなように感想を書いて、しかもお金をもらっている」と勝手に妄想して、なんてオイシい商売なんだろう、と思うかもしれない。中には、そういった行動をアサマしいと捉え、ひがみに似た感情を持ち、書評ブログにあるアフェリエイトリンクから書籍を購入することに反感を覚えることもあるかもしれない。

しかし、実際に書評ブログをやっている人、もしくはやったことのある人なら、これほど割にあわない商売はないと思うはずである。むしろ、「商売」と呼ぶことにすら抵抗を感じるだろう。書評ブログといっても、本を読むのにだって時間がかかるし、書評だって書くのに時間がかかる。何日も時間をかけて、一生懸命に本を読んで書評を書いたとしても、ブログの読者がアマゾンリンクから本を購入してくれるとも限らない。もちろん心やさしい読者もいて、当ブログを通してアマゾンで書籍を購入してくれる人もいる。しかし本の値段なんて高くてもたかだか数千円なのだから、残念ながらアフェリエイト収入なんて良くて数十円程度にしかならない。しかも、うっかりアマゾンのマーケットプライスで購入されてしまうと、ひどいときにはアフェリエイト収入0円なんて場合もありうる。仮にがんばって月間1万PVを稼いだとしても、小学生1年生のお小遣いにすら及ばない(それでもまだマシな方である)。これが書評ブログの現状ではなかろうか。

私のサイトだけが極端にそうなのかと思いきや、αブロガーのsmooth@マインドマップ的読書感想文さんも、楽して儲けようと思ったら書評ブログはオススメできない (ここの記事)と言っていたので、書評ブログ全体に対して言えることだろう。

「こんな悲惨な状況でも書評ブログを続ける人は、よっぽどの物好きか、単なるアホのどちらかだ」と誰かに言われたとしても残念ながら否定できない。某王手掲示板サイトから「基地外」と罵られても、そのとおりかもしれない。共働きで仕事をしている私なんかは、日々の仕事、家事、育児に追われながらもなんとか書評ブログを運営する時間を捻出している状況である。仮に仕事、家事、育児のどれかの手を抜こうものなら、四方八方から烈火の如く怒られるのが目に見えている。ただでさえ、年金受給年齢の引き上げ、放射能問題、株価暴落、デフレ、地球温暖化、台風上陸、ゲリラ豪雨、世界不況、円安、介護の恐怖、体力低下、加齢臭、薄毛、下の毛の白色化、ちょっと運動しても筋肉痛すらこない、息子の皇帝ペンギンX、といった災難が次々に襲いかかってくる状況である。その上さらに自分の無知を世にさらけ出す書評を書くなんていったら、こんなの修行以外のなにものでもない。いや、お寺にこもって専念できるだけ修行僧の方がまだマシであろう。

こんな悲惨な状況にめげないためにも、今回はアサマしい心を全面に押し出し、書評ブロガーがアフェリエイトで稼ぐためのノウハウを本書から3つほど選び出し、ブログに適用してみた。以下に詳しく紹介してみよう。


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2011年10月09日

もし偉大な経済学者ケインズがモノポリーをやったら:入門経済思想史 世俗の思想家たち (ロバート・L・ハイルブローナー)




モノポリー(英語:Monopoly)とは20世紀初頭にアメリカ合衆国で生まれたボードゲームの一つである。プレイヤーはサイコロを2つ振って、すごろくのように盤上をぐるぐる回る。このとき、盤上には不動産があり、その不動産を購入したり、他のプレイヤーと取引しながらお金を殖やす。最終的に他のプレイヤーを全て破産させれば勝利である。(wikiより。一部改変)

この「モノポリー」を極めることで「経済学」を学べないだろうか、そんな小学生並みの思いつきがケインズを学ぶきっかけだった。

さっそくモノポリーをやろうと思うも、ボードゲームであるために残念ながら一緒にやるプレイヤーがいない。しかもボードゲームだと場所も必要だし用意するのも面倒だ。子供がいれば、途中で邪魔されてゲームをはじめるも中途半端に終わってしまうことが目に見えている。そんなとき、iPad でモノポリーがないか調べてみると、これがなんとあった。iPad なら場所もとらないし、途中で中断してもオートセーブで続きからできるし、しかもコンピュータが相手していくれるのでプレイヤーの問題も解決である。値段も800円とボードゲームより安い。ということで、iPad版モノポリーを購入して経済を学ぶ道がスタートする。

モノポリーの必勝法といえば、家を4棟建てて、そのあとホテルを建てることだ。現実に当てはめて考えれば、有利な土地に投資して、家やホテルを建てることで資産価値を高め、あとは収益があがるのをのんびり待つだけのことである。まあしょせんコンピュータが相手なのだから、私のこれまでの経済学の知識を使えばこんなもの余裕だろう、とナメていた。始めはコンピュータを弱く設定し、数回ゲームをやっていると、この戦法で徐々に勝てるようになってきた。ゲームにもだいぶ慣れ、有利な土地等が分かるようになってきたので、コンピュータの強さを「最強」にしてみた。そうすると、これがなかなか勝てない。運がよければ、たまに勝てるはずなんだと思いきや、なぜか全く歯が立たない。何度やってもやっぱり勝てない。

「今まで読んできた経済の本はいったいなんだったんだ」という気持ちが心の底から沸き起こり、自分の不甲斐なさと悔しさのあまり iPad の画面が涙で濡れる。オイラの投資戦略は間違いだらけだったのか、と自己嫌悪に陥る。今まで読書で学んできたことが全部ウソなら、もう書評ブログなんてやっていても意味がない、と自暴自棄になってしまう。そんな悪魔のささやきをなんとか振り切って、本書を手にリベンジを心に誓う。きっとコンピュータに勝ってやる。経済学の知識を使ってなんとしても勝ってやる。

どうせなら経済学を原著で学んでしまおうと"The worldly philosophers" を購入する。しかしあえなく挫折する。ワカラナイことが英語なのか内容なのかですら、定かではなかった。すごすごと日本語訳に戻って再度、本書に挑戦するも、これがなかなか厳しい。本書を読んでいる途中、「有閑階級」だの「帝国主義」だの「人道主義」だの「一般的過剰供給」だのワケのワカラん言葉が出るたびに何度もくじけそうになりながら、それでもコンピュータに勝ちたい一心でなとか最後まで読み終えた。

するとどうだろう。コンピュータに勝てるようになった。本書にあった経済学の知識を使ってコンピュータを見事に粉砕した。本書にあったケインズの理論を使ってコンピュータに勝利をおさめた。そんなケインズの力を以下に簡単に紹介してみよう。

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2011年09月25日

絶対に公開してはいけない性格診断:心を上手に透視する方法 (トルステン・ハーフェナー)

il divino - the mystery of chessboxing
il divino - the mystery of chessboxing / iI.divino


最近、このブログの訪問者には、ある程度共通した特徴があることに気づいた。それは、今この文章を読んでいるあなたにもあてはまる。以下に、このブログの訪問者の特徴を基にして、あなた自身の性格を診断してみた。残念ながら診断方法の詳細は話せないけれども、読者にあわせて内容がマッチするよう細工してある。もしかしたら、読者のうちの何人かの方はとても不安になるかもしれない。それでもよければ、以下のプロファイリング結果を読んでみて欲しい。


------------- プロファイリングによる診断結果 ------------

あなたは、あきっぽいところもありますが、いろんなことに好奇心をもち、向上心が高い傾向にあります。疲れているとあきらめが早くなることもありますが、忍耐強くて困難なことに遭遇しても最後までやりきる力があります。こういった忍耐強い姿勢が、ときにはほかの人に頑固だと誤解されてしまったこともきっとあるでしょうが、それでも、それが正しいことだと感じていて、その姿勢をもち続けることができるからこそ、これまでも、そしてこれからもあなたは成長し続けるでしょう。

あなたはまだ活用していない、活かしきれていない能力がかなりあります。条件が整えば、思わぬ力を発揮して周りの人をアッと言わせることができますが、条件が整わなければ、結果がついてこないことに焦ってしまい、ときどき不安になったりくよくよ心配したりすることがあります。あなたはある程度の変化を好み、誰かがあなたに制約を加えたり邪魔したりすると不満を覚えます。あなたは自由な発想をもっていることを誇りに思い、他人の主張の背景に何があるのかを知ろうとします。

あなたはたいていの人と比べて、知的水準が高く読書の大切さを理解していて、長い文章に遭遇しても内容がおもしろければ最後まで読み切ることができます。しかしあなたはときどき読書に費やす時間をもっと欲しいと思うでしょう。これがあなたの深刻な悩みではないように思いますが、あなたは日々の忙しさの中でもそんなことをふと考えます。もし「今日もっと読書することに、ほんの少しでもエネルギーを注げたらどうだろう」と自問することもあるでしょう。

-----------------------------------------------------------------------------


いかがだろうか?

私が調べたところによれば、この診断結果は、ひねくれ者やコミュニケーション能力が極端に低い人にはあまり当てはまらないようだ。それよりもむしろ、優秀な人ほどよく当てはまる。もし、あなたがこれ以上自分の心を読まれることを拒むなら、この続きは絶対に読んではいけない。


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2011年09月17日

夫婦ケンカの最前線に立ち続ける覚悟はあるか:ザ・ゴール2 思考プロセス (エリヤフ・ゴールドラット)

Rome visit, June 2008 - 57Rome visit, June 2008 - 57 / Ed Yourdon


とある休日の昼下がり...

妻「ねえ、ちょっとテレビばかり見てないで休みの日くらい掃除を手伝ってよ。」

夫「今、いいところだからもうちょっと待ってて。」

妻「どうせ録画なんでしょ。ちょっとだけ止めればいいじゃない。」

夫「ちょっと待ってと言ってるだろ!もうすぐで終わるんだから。」

妻「さっきからずっとお願いしてるのに全然終わらないじゃない!もう!!いいかげんにしてよ!!!」

夫「うるさいなぁ〜。なんで仕事で疲れてるのに掃除なんかしないといけないんだよ!もう!」

妻「汚してるのはあなたでしょ!!!なによ、この脱ぎっぱなしの靴下は!!それに私だって仕事で疲れてるのよ!それなのに家事は全部私に押し付けて!!こんなのもうイヤよ!!!」

夫「オマエだって部屋を汚してるだろ!ほら!この落ちてる髪の毛はどうみてもオマエのだろ!!言いがかりばかりつけてくるなよ!」

妻「言いがかりはそっちでしょ!!こんなのホントもうイヤ!もう知らない!!!!!あとは勝手にして!!!!」

そういって立ち去る妻....

どこにでもよくありそうな夫婦ケンカの一部である。キッカケはべつにたいしたコトではない。しかし、こういった些細なことが原因で夫婦関係が悪化し、ひどいときには離婚の危機にまで発展してしまうことがある。果たして、こんな状況でもこの夫婦は仲直りできるだろうか。もし仲直りできる可能性があるとするのなら、どうすればよいのだろうか。夫の立場に立ってすぐに思いつくありがちな回答を列挙してみると、夫が謝ってしぶしぶ手伝う、妻が家事をするよう説得を試みる、妻の怒りが冷めるのを待つ、家を出て行く、などがある。しかし、こういった回答を実際に実施したところで何か別のキッカケで再び夫婦ケンカが再燃し、やっぱり夫婦仲は険悪になってしまう...。

こんな回復不能と思われる状況でも、本書のゴールドラット博士が伝授する思考プロセスを用いれば、状況を好転させることができる。以下に詳しく書いてみる。


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2011年09月11日

株でシロートがプロに勝つ3つのポイント:ピーター・リンチの株式投資の法則 (ピーター・リンチ)

The MarketThe Market / Iman Mosaad


はたして、著名な経済評論家がいうように、シロートは株に手を出してはいけないのだろうか。

大手経済誌で掲載されている投資コラムをみていると、個人の資産運用として必ずと言って良いほど「インデックス投信」や「ETF投資」を勧めている。その理由として、手数料が安い、分散投資ができる、10000円程度の小額から始められる、そしてなにより、ほとんどのアクティブファンドはインデックスファンドの成績を下回る、といったことを挙げる。確かにこれらの理由には一理あるし、お金を殖やす目的としてはベストな選択のように思えてくる。

そんな言葉に魅了されて日本株のインデックスファンドを私も買ってはみたものの、どうも好きになれない。

私にとってインデックス投信やETFがイマイチ好きになれない理由は、長所のはずの分散投資にある。日経225やTOPIXといった指標連動型のファンドは、数百の上場企業の銘柄を買うことになる。当然、その中には自分の好きな企業も入っているものの、逆に言えば、嫌いな企業もたくさん入っている。どことはあえて言わないものの、平気でウソをついて子どもを危険に陥れる企業や、名ばかりの経営理念を掲げ実際には消費者からお金を巻き上げることしか考えていないような企業に、なんでわざわざ投資する必要があるのだろうか。そんな企業に投資してお金を殖やしたところで、いったい何になるというのだ。どうせ、私のようなアマチュア投資家は株でプロに勝てないのだから、自分の好きな企業やお世話になっていて応援したい企業に投資した方がよっぽど世のため人のためになるのではないか。たとえ損することになったとしても、それでいいではないか。株式投資をしていると、そう私は多少投げやり的になってしまう。

しかし、そんな投げやり的な私に、伝説の株式ファンドマネージャーと呼ばれるピーター・リンチ氏は味方してくれる。彼の投資方針を用いれば、アマチュア投資家でもプロをも凌ぐ株式投資のリターンを得ることも十分可能だ、という。株式投資のプロにはプロのやり方があるし、プロならではの制約もある。アマチュア投資家がそんなプロと同じ戦略をとる必要は全くなく、アマチュア投資家の投資スタイルさえしっかりマスターできれば、アマチュア投資家でも十分に株で資産運用できるのだそうだ。以下に、本書でピーター・リンチ師匠が述べた、アマチュア投資家が株でプロに勝つ3つのポイントを紹介してみる。


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2011年08月28日

金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント (ロバート・キヨサキ & シャロン・レクター)

「勉強しなさい。勉強して、テストでいい点をとりなさい。テストでいい点をとって、いい大学に入りなさい。いい大学に入って安定した職業につきなさい。そうすれば、お金をいっぱい稼げるようになって、お金に困らないから。」

そう言われて育った人は多いだろう。そうはっきりと言及しなくても、子供にそういう教育をしている人も多いのではないだろうか。しかし、果たしてそれは本当だろうか。

例えば日本では、「勉強して医者になれ」という人が多い。私の周りでも、そういうことを言う人が結構いるし、ご丁寧にも私の息子に医者を勧めるオトナまでいる。たしかに「医者」の知り合いに話を聞くと、給料が高いことは事実である。しかし、歯医者や眼科医は別だとしても、医者の花形(?)と言われている外科医の激務さには驚かされる。一人前の外科医となるために症例数を稼がねばならず、日夜激務に追われながら数多くのオペに立ち会う。その結果、休息の時間がほとんどない。また、たまに取った休息も普段のストレス発散のためにかなり景気良くお金を使う。結果的にお金がほとんど手元に残っておらず、働かないと1ヶ月も経たないうちに生活費を支払うことができなくなってしまう。中には患者に訴訟を起こされ、さらには家族からも見放され、精神的にも経済的にも不幸になる医者がいる。

なにも医者に限らず現在従業員として働いている人で、老後の心配が全くなく未来は明るいと感じている人はいったいどれくらいいるのだろうか。少なくとも私のような20代から30代の人々が60歳になるころには、すでに「定年退職」なんてコトバは死語になっているかもしれず、仮に国から「年金」をもらったとしても、その年金だけで生活できるほどたくさん貰えるとも思えない。それだけでなく、40代になれば子供の養育費に加えて親の介護費までもが重くのしかかる。一生懸命働いてお金を稼いだとしても、その分、所得税も高くなり一向に家計に回復の兆しが見えてこない。考えれば考えるほど将来の経済状態は暗くなるばかりなので日々の激務にまかせて目の前の仕事に没頭してしまう。そこから脱却する唯一の手段として宝くじを買って高額当選することを日々祈る....。

そんな生活に満足している人は本書を読む必要がないだろう。しかし、そんな生活から脱却したいと深く望む人は本書を手にする価値がある。以下に、経済的な自由を手に入れるための本書で紹介されている内容を簡単にまとめてみる。

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