2010年02月21日

イノベーターの条件 社会の絆をいかに創造するか (P. F.ドラッカー)

総得点 (15点満点) : 8 点

内訳
文章 (1-5) : 3 点, 内容 (1-5) : 3 点, 感動 (1-5) : 2点

同じ記事がみんビズ!でも読めます.

最近はどっぷりドラッカー尽くしである. 以下にこれまで私が読んだドラッカー関連本を分かりやすい順に並べてみた. よかったらそちらもどうぞ. そして本書は私にとって一番難しい部類に入る.

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら
プロフェッショナルの条件
柳井正わがドラッカー流経営論
ネクスト・ソサエティ
マネジメント-基本と原則

本書は新しい社会の創造を担うイノベーターとなるための洞察にみちた作品である、らしい。ブルジョア資本主義とマルクス社会主義という2つの経済至上主義が、いずれもその約束した自由と平等をもたらさなかったことに絶望した大衆が、民主主義の伝統のない国において選んだ道がファシズム全体主義だったことを明らかにした、らしい。以下、誰にでもわかるようにまとめてみる。

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへblogram投票ボタン
社会や組織とは何か。それらがもつ役割は何か。まず、Part 1 でこれらのことを詳しく論じている。ドラッカー氏の言葉を用いつつ、社会や組織について簡単にまとめてみる。

ドラッカー氏は社会を定義することはできなくとも、その機能の面から社会を理解することはできる。(p.4)といい、社会の機能について述べる。それによると、社会は、一人ひとりの人間に「位置づけ」と「役割」を与え、そこにある権力が「正統性」をもつときはじめて機能する。個人の位置づけと役割は社会の枠組みすなわち社会の目的と意味を規定する。(...中略...) 一人ひとりの人間が社会的な位置づけと役割を与えられなければ、社会は成立しえず、大量の分子が目的も目標もなく飛び回るだけとなる。(p.4) 逆にいえば、我々は社会に貢献してはじめて存在意義がでてくる。

ではどうやって社会に貢献するか。そのもっとも効果的な方法は組織を利用することである。NPO団体や企業といった組織に属することで社会貢献となる機会を得る。ドラッカー氏曰く、成果をあげるうえで必要な継続性を提供できるものは、組織だけである。専門化した知識に成果をあげさせられるものは、組織をおいて他にない。(p.55)

ここで注意すべきことは、組織というものは、それ自身のために存在するのではない。それは手段である。それぞれ社会的な課題を担う社会のための機関である。(p.72)、ということである。つまり、組織のために個人があるのではなく、個人の強みを活かすために組織がある。

社会や組織についてなんとなく理解できたところで、Part 2 断絶後の経済 へと話は進む。その第1章では「継続の時代」は終わった となる。ここをさらに読み進めていくと、やがて私の理解は終わる。

この Part 2 以降では、ルソーが出てきたかと思うとプロパガンダ、絶対主義、反動主義、全体主義とよくワカラナイ話しが展開されていく。そしてよくワカラナイまま共産主義が終わりを告げたり、マルクスやケインズがうんたらかんたらと、チンプンカンプンの言葉が続く。そして気がつくと、本を読みながら寝ている自分がいる。はっきりしていることは、本書を理解するための、私の近代史に対する知識が明らかに不足していることである。本書のサブタイトルには、「はじめて読むドラッカー」とある。しかし、もし私が本書をはじめて読んだら、間違いなくドラッカーに挫折していたはずである。

ドラッカー先生、そしてこの書評を読んでくれているみなさま、本当にごめんなさい。今の私には、本書を理解する力がありません。先生はいいました。イノベーションの機会は暴風雨のようにではなく、そよ風のように来て、去る。(p.90)と。 今回は私もそよ風のように去ります。私のような歴史にウトい人が、はじめて読むドラッカー本として本書を選ばないことを祈りつつ。そして、歴史を詳しく知る人が私たちに分かりやすく本書を解説してくれることを期待しながら。


↓↓書評ランキングはこちら↓↓
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへ
blogram投票ボタン
posted by lhflux at 07:59| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。