2010年02月06日

柳井正わがドラッカー流経営論(NHK「仕事学のすすめ」制作班)

総得点 (15点満点) : 10 点

内訳
文章 (1-5) : 4 点, 内容 (1-5) : 3 点, 感動 (1-5) : 3点

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昨年末あたりから、ドラッカーにハマりだした. 先日も、書店のビジネス書コーナーをうろついていたときに、本書の"ドラッカー"というタイトルが目にとまった. そしてタイトルの"柳井"という文字をみた瞬間、中身も見ずにレジへと急いだ. 柳井といえば、ユニクロの社長である. 以前、どこかで柳井社長が「安定こそリスク」といっていたのを聞いてから私は彼のファンになった. 安定してしまうと、それ以上成長する必要性を感じなくなってしまい、企業は発展しなくなってしまう. それこそがリスクになりえる、というような意味だったと思う.

さて本書の内容は、ドラッカーの思想を基にしたユニクロの発展を、柳井社長が語ったもの. 私は見たことないが、NHKの「仕事学のすすめ」という番組の内容をまとめたものらしい. 分量もたいしてなく、比較的サラッと読める. ドラッカーの"プロフェッショナルの条件"を読んでいれば、なおさらすんなりと理解できる内容であろう. ユニクロがたどった軌跡とこれから目指すべき道が記されており、本書を読み終えると、思わずユニクロに就職したくなるような、そんな気になる.

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柳井社長によれば、ドラッカー思想の核心は人が幸せになるために企業が存在する、と考えることだという. 本文にて、ドラッカー氏の書物を、企業は社会においてどういう存在なのか、さらには人間の幸せとはいったい何であるのか、といった根源的な部分にまで深く言及しているんです。(p.67) と評している. この部分は私も深く賛同するものの、柳井社長が描いている描像と私のとが一致しているかどうか自信がもてない.

本書の後半部分では、知識労働者という言葉が頻繁にでてきて、従業員一人一人の仕事に対する理想的な姿勢が描かれている. 知識労働者については、私が読んだプロフェッショナルの条件にも詳しく記載されている. 知識労働者の細かい定義は忘れたが、少なくとも知識労働者は、自分の仕事に責任をもち、人生を豊かに過ごすために仕事があることを理解している人だといえる. ユニクロも知識労働者の育成に力を注いでおり、ユニクロに就職したくなっくる理由がここにある.

ただ、そんな私でも柳井社長の意見に疑問をもつところがあった. 柳井社長は、自分の経験を基に20代前半の若い人にドラッカーを読むことを薦めている. しかし気持ちは分かるが、本当にそうかどうかはちょっと疑問である. あくまで私の意見であるが、ドラッカーは悩んだときほど威力を発揮する. 柳井社長も、ユニクロのフリースが成功した後の低迷期や株式を上場するかどうか悩んだとき、野菜事業参入に失敗したときなどに、ドラッカー本が大変助けになったといっている. 逆にいうと、たいした挫折を味わうことなく順当に人生を歩んでいる人にとっては、ドラッカー本の良さがなかなか分からないかもしれない. 実際に柳井社長も20代前半のころはドラッカー本を読んでもよく分からなかったと言っている.

最近は就職難でどこからも内定をもらえず悩んでいる若者が多いかもしれない. そういう人ほど、ドラッカー本、特にプロフェッショナルの条件を読んでみてほしい. そして仕事の意味、自分の人生に責任をもつとはどういうことかを考えてみてほしい. その考えをこのブログのコメント欄に自由に記載してもらえると、うれしいなー.


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posted by lhflux at 06:44| Comment(0) | TrackBack(2) | ビジネス書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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