2009年09月27日

東大を出ると社長になれない (水指 丈夫)

総得点 (15点満点) : 12 点

内訳
文章 (1-5) : 3 点, 内容 (1-5) : 5 点, 感動 (1-5) : 4 点

以前に読んだ"こんなに使える経済学"と同様、日経ビジネスのコラムで経済学的思考の雰囲気を掴むためにと飯田泰之氏が紹介していた本である. 経済学を小説風に紹介するという一風変わった構成である. 小説としてみてしまうとちょっといまいちではあるが、経済学の勉強、特に起業家を目指すための本としては実践的で大変おもしろい.

この本では、起業して実際に経営するまでの流れをストーリーで紹介している. ところどころに専門的な解説が入り、主人公がとった感覚的な行動を理論的に説明する. タイトルにある、東大を出ると社長になれない、というのも経済学的なマクロな視点にたつとそのように言えるだけで(ここでは機会費用で説明している)、ある一人の東大出身者がそうだとはいっていないところがポイントである. 経済や起業について、ある程度知識を得てから読むと、実践的な感覚をつかむのにすごく参考になる.

にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
人気ブログランキングへ
blogram投票ボタン

第1章では、起業で最もポイントとなるビジネスプランについて解説している. ここでは、どこで商品を仕入れ、誰に何を売って(またはどんなコンセプトを売って)、利益を得るか、という見通しの重要性を指摘する. 以前に読んだ"凡人起業"と通じるところがあり、起業するためにどんな準備をしておく必要があるかがよくわかる.

そして、起業でもっとも大事な理念とは何か、この本を読んで改めてそれが認識できた. それというのは"お金を得ること"である. こういうと、"世の中お金じゃない"という声をよく聞く. ただし、私が不思議に思うことは、"世の中お金じゃない"と言っている人ほど、経済的に苦労している点である. そしてそういう人ほどお金に縛られた人生をおくっていることに気づいていない. お金に縛られない人生をおくるには、少なくとも経済的に自由である必要があると思う. お金を得る方法として、起業というのはひとつの有効な手段であることがよくわかった.

この本による起業の大まかな手順としては、
1. ビジネスのコンセプトを決め、商品の流通経路を確保する.
2. 市場調査と立地の検討を行う.
3. 実際に商売を始め、安定した利益をあげるよう努力する.
となるのだろう. やはり流通経路の確保はビジネスの骨組みとあってなかなか難しい.



にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
人気ブログランキングへ
blogram投票ボタン

posted by lhflux at 09:48| Comment(0) | TrackBack(2) | ビジネス書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

【書評】東大を出ると社長になれない
Excerpt: 主人公は会社勤めのアラサーサラリーマン。 独立してカフェを開業し、起業家として成功することを夢見ていたのだが、知り合いに相談したところ紹介されたコンサルタント風の変なバーのおやじに、打ちのめされると..
Weblog: ビジネス書で「知」のトレーニングを! 〜 知磨き倶楽部
Tracked: 2009-09-27 10:23

起業する前に確認しておきたい大切なこと:「あたりまえだけどなかなかできない 起業のルール」四ッ柳茂樹
Excerpt: 「起業」という行動が以前に較べて身近になったような気がするのは何故だろう。 それ...
Weblog: みんビズ!
Tracked: 2010-03-21 23:14
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。