2013年02月04日

息子が学校でやらかした件:Parenting with Love and Logic (F. Cline and J. Fay), Part 1


scream and shout / mdanys


「子育て」、それは親にとって最大の喜びであるとともに、最大の試練でもある。

5歳の息子がハワイの小学校 (といっても学年は幼稚園クラスに相当) に通い始めて、しばらくしたある日のこと。いつものように息子を迎えにいくと、友達の女の子の様子がちょっとおかしい。

「私は彼にすごく失望したわよ。」

どうやら、そんな感じのことを彼女はつぶやいていた。しかしそう言われても、こちらは状況がよく飲み込めない。いったい息子は何をしたんだろうと思いながら先生に挨拶をすると、先生が急に話しだした。

先生:「今日、あなたの息子さんが突然、小学校の壁にオシッコをしだしたのよ。」

私:「ふーーん。んっ!???。えっ!!???」

先生:「そうなのよ。壁にオシッコしたのよ。私ももうショックで。普段はいい子なのだけれどね。今まで子供をみてきて私もこんなこと初めてだから。ベラベラベラベラ・・・」

ただでさえ英語力が乏しいのに、それに加えて自分の想像を超えた話をされると、状況の把握が大変に困難である。とはいえ、どうやらうちの息子は小学校の壁にオシッコをしたらしい。なにをどう考えても、普通の状況ではなさそうだ。なんちゅうこっちゃ。壁に小便とは!!!すぐに息子を呼びつけて怒鳴りつけたくなる衝動にかられる。となりで話を一緒に聞いていた妻は、すでに取り乱し始めている。私も動揺しつつも、それでもなんとか冷静になるよう努め、やっとのおもいで次の言葉を絞りだす。

私:「わ、わかりました。私も彼とよく話してみます。」

先生:「そうですか。それは助かるワ。よろしくね。ベラベラベラベラ・・・」

その後、息子に様子を聞くも、「うーん、忘れた」とか、「覚えてない」といったツレナイ返事しか返ってこない。それでも、絶対に怒らないと約束して、粘り強くせまると息子がようやくしゃべりだした。

息子:「うーん、なんか先生のいっていることがよく分からなかったんだよねぇ。僕がトイレにいっていい?って聞いたら、ダメって言われたような気がしたんだよねぇ。それで壁にオシッコしたの。」

私:「へー。んっ!!!?????」

それを聞いた私はますますパニックである。まあ、ハワイに来てそれほど時間が経っていないのだから、英語が分からないのはしょうがない。それは認める。でも、「トイレにいっていい?」と聞いて「ダメ」という先生なんて本当にいるのだろうか。しかも相手はまだ5歳の子供である。そんなバカな。それでも百歩ゆずって仮に「ダメ」と言われたとして、それでなんで壁にオシッコする発想になるのだろうか。ちょっと理解に苦しむ。そもそも先生からはそんな説明がなかった。ひょっとして息子がウソをついているのだろうか。慣れない環境で息子の心が壊れそうになっているのだろうか。それとも自分が何か重大なミスをおかしているのだろうか。怒らないと約束したものの、なんともしがたい衝動にかられる。うーーん、こんなとき、どうする?どうする、オレ???



しかし、今にして思えば、こんなのはまだまだ序の口である。というのも、5歳児だから「壁に小便」程度ですんだものの、これが10代になると、ドラッグ、性交、犯罪、殺人と話はもっと深刻になる。本書の著者は、小さな子供をもつ親に、次のように警告する。

もし、お店売り場で5歳児をうまく扱うことができなければ、その子が15歳になったときにどうなるか想像してみてみよう。15歳にもなれば、性的な衝動も覚えるし、車の運転免許も取ろうとする(アメリカは16歳から免許がとれる)。そう聞いて不安を覚える人は多いはずだ。
(Many of us have felt queasy after a thought such as this: If I can't handle a five-year-old in a grocery store, what am I going to do with a fifteen-year-old who seems to have an enormous understanding of sex and is counting the days until he gets a driver's license?)


たしかに、5歳児を今のうちからうまく扱うことができなければ、この先、ドラッグ、性交、犯罪といった、さらに手におえない問題が次々と襲いかかってくるだろう。しかも年齢があがるにつれて、その深刻度も増していく。なんとか5歳児のうちに手をうたねば。とはいえ、「壁に小便」をした5歳の息子をどう扱うべきだろうか。その答えを本書に求めてみる。以下、続きをどうぞ。なお、本書がかなり充実していたので、記事を2回に分けて紹介してみる。
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posted by lhflux at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 子育て | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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