2012年02月19日

「ただちに影響はない」という警告:金融危機後の世界 (ジャック・アタリ)


Injured Piggy Bank WIth Crutches / kenteegardin


リーマンショックに端を発した金融危機。そのあおりもあってか、気がつけば日本では国債の大量発行に伴う債務超過危機に見舞われている。さらに追い打ちをかけるように震災が起き、現在は原発による放射線危機も加わった。そんな、日本国民にはもう耳慣れた言葉となりつつある"危機"に対する政府の反応はいたってシンプルである。

「ただちに影響はない」

日本に限らず、"危機"に対する各国政府の反応はどこの国でもたいして変わらないようだ。本書によれば、金融危機が起きたあとの様子を次のように語っていた。

誰もが、投資から貯蓄に回帰し、さらなるリスクを負うことは拒否し、自己防衛に走った。銀行間の取引は停止した。
 政府が「すべては順調である」と宣言するのは、決まって、このタイミングである。大規模な惨事が迫っていると感じた市民のほうが、まったく正常である(p.33)。


逆にいえば、政府が「すべては順調である」とか「ただちに影響はない」といったときは本当に危険なのだろう。そんな政府の予言どおり、日本では未だに経済回復の兆しが一向に見えてこない。この不景気はいったいいつまで続くのだろうか。長引く不況に対して我々はどういう行動をとるべきなのだろうか。ジャック・アタリ氏の言葉から考えてみよう。


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2012年02月12日

脱税と聞いて飛んできました:マネーロンダリング入門 (橘 玲)


Money Laundering - Dollars / Images_of_Money


仕事の関係で来年度からハワイで働くことになった。

ハワイというと南国のリゾート地である。旅行で行くには素晴らしいところであるものの、仕事でいくとなると物価も高いし、文化や言語も異なり、それなりに大変なことが多い。しかも、いろいろとややこしい問題がでてくる。中でも特に面倒なのが税金である。

私の場合、少なくともハワイへ1年以上滞在する予定で、給料はドルで支払われる。そうなると、日本の税制では「非居住者」扱いとなるようだ。「非居住者」となれば、基本的には日本に税金を支払わなくてよくなる (日本で所得があれば、その分は日本に税金を払うらしい)。そして、日本では「非居住者」になると急に証券会社から嫌われる。というのも、ほとんどの証券会社では税金処理が面倒なためか、「非居住者」が口座をもつことを禁止している。したがって、株や債権、投資信託といった証券を保有したならば、渡米する前にそれらをすべて処分しないといけない。中には非居住者の口座の維持を認めている証券会社があったものの、「売却は可能だが、購入はできない」と言われてしまった。

なぜ「非居住者」となるだけで、こんな扱いになるのだろうか。ちょっと考えてみると、そのナゾがすぐに解ける。先ほども言ったように、「非居住者」は日本へ税金を払わなくてよい。逆にいえば、日本で税金を払いたくなければ非居住者となればよいのだ。とはいえ私の場合はハワイへいくため、アメリカへ税金を払う義務が生じる。アメリカの税制はかなり厳格なようで、税金の徴収には時効というものが存在しないらしい。そのため、脱税に対しての懲罰はかなり厳しい。しかし、もし私がアメリカではなく、モナコやカリブ海の島々といった税制の安い国へと行った場合はどうなるだろうか。なんと、その場合はほとんど税金を払わなくてよくなってしまうのだ。しかも合法的に。最近では日本でもいろいろと規制を厳しくしているようだけれども、私でも思いつくくらいなのだから、昔のお金持ちがこの仕組みを使用していたとしてもなんら不思議ではない。

そんな富裕層の税金対策について、以下に本書を基にみてみよう。


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2012年02月04日

iPadで英語の発音が格段に上達する方法、しかも無料:フォニックスってなんですか? (松香 洋子)


Me talking to Ian on my phone at Kenwood House, Hampstead Heath / victoriapeckham



日本人の英語はアメリカで通じない...

誰が言ったか知らないものの、悲しいかな、私も最近になってこのことを身をもって体験した。

日本で生まれ育った私は大学院になるまで海外へ一度もいったことがなかった。それこそはじめて海外へ行ったときには、英語を話せるわけでもなく、ホテルでチェックインするだけでも大変苦労した。それが最近では仕事で何度か渡米するようになり、英語にもだいぶ慣れてきた。昔は水を買うことすら満足にできなかった私でも、最近は一人で気軽にスーパーで買い物ができるまでに成長し、何かあれば人に聞いて英語でコミュニケーションがそれなりにとれるようにもなった。日本語訛りとはいえ、それなりに英語が通じるのを体験して、「お、意外とオイラの英語でもイケルじゃん」なんて調子にのったりもした。

そんなある日、仕事でコロラド州のデンバーに行ったときのことである。その日は、標高の高いデンバーを寒波が襲ってきて、零度を下回るすごく寒い日だった。仕事がある会場からちょっと離れたホテルに泊まっていた私は、会場へとむかう途中に朝食を食べようと、スターバックスへ立ち寄った。氷点下の外とは裏腹に、店内は暖かく、あまり混んでいなかった。たちこめるコーヒーの香りや店内の落ち着いた雰囲気を味わいながら、リラックスして列に並び順番を待つ。お客も数名しかいなかったため、すぐに自分の番が回ってきた。慣れた調子で二言三言、愛想のいい店員さんと挨拶をかわす。暖かいラテが飲みたくて、店員さんに注文する。

私: I'll have a hot Latte.

注文が終わり、脇のカウンターへと向かう。外を見てみると、木枯らしが吹き寒そうにしている通行人がいた。そんな光景をみながら、暖かいラテが出てくるのを待っていた。しばらくして、私の注文した商品が出てきた。その容器をみてギョッとする。暖かいラテを頼んだつもりなのに、氷でガンガンに冷やされたアイスラテがでてきたのだ。周りを見回しても誰もおらず、どうみても自分が注文したことになっている商品であった。この寒さの中、アイスラテを飲むはめになるとは...

冷たいラテを持ちながら、席に着いて深呼吸する。冷静に今の自分が置かれた状況を分析してみる。確かなことは、自分の英語が通じていなかったことだ。私は "hot Latte" を頼んだはずなのに、でてきた商品は "cold Latte" である。ということは、私が発音した "hot" が、店員さんには "cold" と言っているように聞こえたことになる。明らかに異なるこれらの単語。いったいどうして "hot" が "cold" と聞こえてしまうのだろうか。以前に常夏のハワイで "cold Latte" を注文したら "hot Latte" が出てきたときの記憶が頭をよぎる。思わぬ屈辱を味わいながらアイスラテを飲む。身も心も冷えた私は、震える手を眺めながら頭の中でリベンジの灯をともす。I will be back.

そこで手にしたのが本書である。以下に、本書をもとに、英語の正しい発音の習得方法と、私があみ出したiPadを用いた究極の練習法を紹介してみる。



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